- 環境
- 気候変動
- 製品の取り組み
東芝エネルギーシステムズ(株)
発電所や変電所に設置されているガス絶縁開閉装置(GIS:Gas Insulated Switchgear)の絶縁媒体は、一般的に絶縁性能が高いSF6ガスが用いられていますが、このガスはCO2ガスに比べて24,300倍と高い地球温暖化係数※1を有しており、欧州及び北米を中心に電力用SF6ガスの環境規制が具体化しています。
そのなかで、SF6ガスをはじめとした地球温暖化係数の高いガスを用いた製品の新規販売は条件付きで禁止されることとなり、SF6ガス機器においても定格電圧に応じて2028年以降から順次規制の対象となる※2ため、自然由来ガスを用いた機器の需要はますます高まることが予想されます。
この状況を見据え、東芝エネルギーシステムズ(株)では、安全性が高く漏えい時の地球温暖化への影響がない、自然由来ガスを用いた開閉装置の研究開発を15年以上行ってきており、この度国内初※3となる自然由来ガスを用いた電力会社向けのGIS※4を納入しました。今後も、環境調和性の高い自然由来ガスを用いたGISの高電圧・大容量化をめざした開発を積極的に進めていきます。
- 二酸化炭素を基準にして、ほかの温室効果ガスがどれだけ温暖化する能力があるか表した数字のこと(GWP:Global Warming Potential)、数値はIPCC Assessment Report 6(2023)による
- Regulation (EU) 2024/573 on fluorinated greenhouse gases
- 当社調べ(2022年7月12日時点)
- 東京電力パワーグリッド(株)向け72kV GIS
- 国内初となる自然由来ガスを用いた環境調和型の電力会社向けGISを受注(東芝エネルギーシステムズ(株))
- AEROXIA™のブランドブック (PDF形式)(東芝エネルギーシステムズ(株))
自然由来ガスを用いた72/84kVガス絶縁開閉装置