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環境調和性の高い自然由来ガスを用いたガス絶縁開閉装置 AEROXIA™

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東芝エネルギーシステムズ(株)

発電所や変電所に設置されているガス絶縁開閉装置(GIS:Gas-Insulated Switchgear)の高電圧絶縁媒体には、一般的に絶縁性能が高いSF6ガスが用いられていますが、このガスはCO2ガスに比べて24,300倍の高い地球温暖化係数※1を有しており、欧州及び北米では既に法的規制※2が実効されています。東芝エネルギーシステムズ(株)では、自然界に存在するガスを絶縁媒体に用いた新しい送変電機器ブランドAEROXIA™を立ち上げ、製品ラインナップの拡充を進めています。2022年には、72/84 kV GISを開発し、東京電力パワーグリッド(株)府中変電所GIS更新のために納入しました。高電圧導体の表面状態改良やガス接地開閉器の消弧方式の最適化などによって既設SF6ガス機器と更新可能なサイズを達成しました。本器は国内初3の電力用SF6ガスフリーGISとして、2023年2月に運転を開始、順調に商用運転を継続しています。さらに、国内最高電圧である定格電圧550 kVも含めたAEROXIA™GIS及びガス絶縁母線(GIB)等の開発を進めています。今後も環境負荷低減と信頼性向上を両立した送変電機器の開発を推進し、送変電システムのカーボンニュートラル実現に貢献していきます。

  • 二酸化炭素を基準にして、ほかの温室効果ガスがどれだけ温暖化する能力があるか表した数字のこと(GWP:Global Warming Potential)、数値はIPCC Assessment Report 6(2024)による
  • Regulation (EU) 2024/573 on fluorinated greenhouse gases、他
  • 当社調べ(2022年7月12日時点)

自然由来ガスを用いた72/84kVガス絶縁開閉装置