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社会貢献活動

東芝グループは、持続可能な社会の実現に向けて、事業活動に加えて社会貢献活動にも積極的に取り組むことで、さまざまな社会課題の解決に寄与します。多くの東芝グループ従業員が自発的に社会貢献活動を行い、地域に貢献するとともに、自己を成長させていけるよう、社会貢献活動に取り組むための情報の提供や機会の創出を進めていきます。

2025年度の主な成果

  • 社会貢献プログラム数 1,054件(2024年度966件)

社会貢献基本方針

東芝グループは、東芝グループ経営理念である「人と、地球の、明日のために。」を具体化した社会貢献基本方針を定めています。
社会貢献基本方針に明示した5つの活動分野は、いずれも東芝グループが重要と考える社会課題に関連したものです。東芝グループは、事業活動と、事業で培った知見やリソースを活用した社会貢献活動を両輪として、社会課題の解決、SDGsの達成、そして持続可能な社会の構築に貢献していきます。
実践にあたっては、NPO、NGOなどのステークホルダーとの定期的な対話により、成果や事業への影響などを把握しながら、活動方針などを都度審議、決定しています。


東芝グループ社会貢献基本方針


  1. 東芝グループ経営理念、東芝グループ行動基準、東芝グループサステナビリティ基本方針に基づき、積極的に社会貢献に努めます。
  2. 自然環境保護、科学技術教育、スポーツ・文化振興、社会福祉、国際親善の分野を中心に社会貢献活動を実施します。

東芝グループにおける社会貢献活動の位置づけ

社会貢献の推進体制

東芝グループでは、社会貢献基本方針に基づき、東芝の経営企画部 サステナビリティ推進担当と本社スタフ部門や主要グループ会社などが連携して計画、実行しています。
災害復興支援やNPO・NGOなどへの寄付については、社内規定に基づき適法性と適正性を審査したうえで実施しています。

社会貢献活動推進体制(東芝グループ)


従業員の社会貢献活動とその支援


2025年度に社会貢献活動に参加した東芝グループの従業員はのべ125,498人でした(2024年度はのべ113,890人)。
より多くの従業員が社会貢献活動を通じて社会とつながりをもち、社会課題の解決に貢献することができるよう、東芝では従業員の社会貢献活動を支援しています。

社会貢献活動への支出額分野別内訳

社会貢献活動への支出額分野別内訳(2025年度)

東芝グループ ボランティア・デイズ

東芝グループでは、各社でボランティア活動を推進していますが、2014年度からは東芝グループ全社の取り組みとして、毎年、国連が定める国際ボランティアデーである12月5日の前後に「東芝グループ ボランティア・デイズ」を実施しています。これは、東芝グループの全員が一斉に参加し、個々の力では成し得ない大きな貢献を社会に果たすことを目的とした活動です。
2025年度は、グローバルで156件の活動に約5.9万人の従業員が参加し、各拠点で清掃活動やフードドライブ、社員食堂での災害地復興支援特別メニューの提供など、それぞれの地域の課題をふまえた独自の社会貢献活動を行いました(2024年度:162件、約6.4万人)。また、多くの従業員がこの期間に献血や寄付など自主的な社会貢献活動を実施しました。

フードドライブの実施

東北復興応援販売会

クリスマス演奏会の開催

科学技術教育


アメリカとカナダの子どもたちを対象とした科学技術コンテスト


アメリカとカナダの、幼稚園から12年生(高校3年生)までの生徒を対象とした科学技術コンテスト「エクスプロラビジョン・アウォード(EVA)」を、1992年から全米科学教師協会(NSTA)との協働で実施しています。
EVAは、次世代を担う子どもたちが現在の科学技術を基に10年以上先の新しい技術を想像する、夢のある科学技術コンテストです。北米における日本企業の科学教育支援活動として長い歴史をもち、2025年で33回を迎え、これまでにのべ約45万人の子どもたちが参加しています。2025年はアメリカ及びカナダ各地から約2,600件の応募があり、6月には表彰イベントが行われました。表彰式に参加した池谷SEVはスピーチで「皆さんの志は、まだ世の中に存在しない技術を創造し、世界に貢献することをめざす東芝の技術者たちの精神と重なります。イノベーション、共創、そして知識の探求をともに推進していきましょう」と未来の科学者たちに向けて熱いメッセージを送りました。

【2025年の優勝校】

  • 幼稚園~小学校3年生の部
    Eye Understand: Glasses for People Who use Sign Language(手話をリアルタイムで音声化するスマートグラス)
    A.D. Henderson University School - Boca Raton, Florida
  • 小学校4~6年生の部
    ELECTRO-BUZZ: Redefining Pollination for a Resilient and Sustainable Future(ミツバチ不足を補う受粉ドローン)
    Willow Springs Elementary School - Fairfax, Virginia
  • 中学校1~3年生の部
    DRONE RANGER for Fighting Wildfires(森林火災の検知・抑制を行う高耐熱AIドローン)
    Twin Groves Middle School - Buffalo Grove, Illinois
  • 高校1~3年生の部
    Seizor(発作を予測し、その場で治療するウェアラブル医療デバイス)
    Victoria Park Collegiate Institute - North York, Ontario

第33回EVA受賞者

アイデアを披露する受賞者メンバー


子ども向け環境教育プログラム


NPO法人 企業教育研究会と協働し、2017年より小学生向けの科学教育プログラムを東京近郊や製造拠点が立地する地域の小学校、全国のイベント会場などで実施しています。
2025年度は豊前・加賀・岩手の各拠点の若手従業員が講師となり、「半導体出前授業」を実施しました。トランジスタ工作やIC搭載模型の実演を通じて、半導体の仕組みや社会への貢献について楽しく学んでいただきました。また、横浜市内の小学校及び東芝HERITAGE SQUAREでは「エネルギー出前授業」を実施し、各種発電の仕組みを紹介する実験などを通じて、エネルギーの未来について考えていただく機会を提供しました。

半導体を使った信号機回路の作成
((株)ジャパンセミコンダクター岩手事業所)


小学生向けサイバーセキュリティ教材


私たちの身近に潜むサイバーリスクの脅威とそれを防ぐサイバーセキュリティの重要性に関する啓発活動の一環として、サイバーセキュリティについて楽しく学べる学習ドリル「うんこドリル サイバーセキュリティ supported by TOSHIBA」及び、私たちの生活を支えるさまざまな製品(モノ)に潜むセキュリティリスクと、それを回避する製品のセキュリティの重要性について楽しく学べる学習ドリル「うんこドリル モノのセキュリティ supported by TOSHIBA」を(株)文響社と共同で制作しました。


学生向けワークショップ


東芝 DX・デザイン&コミュニケーション部 デザイン部門

社会に新たな価値を創出する将来の人材の育成を目的として、大学生・大学院生の皆様にご自身のキャリアビジョンを描いていただく機会を提供しています。大学ごとに1日から3日間の短期ワークショップを開催しており、2025年度は千葉大学・東京都立大学・千葉工業大学の3大学を対象に、本社の共創拠点「Creative Circuit®」で実施しました。
千葉大学ではアントレプレナーシップ※センターと連携し、さまざまな学部の学生を対象に、デザイン思考の体験を通じてアントレプレナーシップの醸成と自身のビジョン形成を支援しました。東京都立大学・千葉工業大学ではデザイン専攻の学生を対象に、デザイン活動で追求したい価値を見つめ直すワークを通じて、将来のデザイナーとしての活動指針の明確化を図りました。
いずれの大学においても、対話や実践的なワークを通じて自らの志向や可能性を見つめ直し、将来のキャリア形成に向けた気づきにつながる機会となりました。

  • 起業家精神。さまざまな困難や変化に対し、自ら枠を超えて行動を起こし、新たな価値を生み出していく行動様式やマインド。

東芝×千葉大学
東芝版デザイン思考「カスタマーバリューデザイン®」1dayワークショップの様子

自然環境保護


生物多様性保全への取り組み


東芝グループは、生物多様性の保全に貢献することを目標に7つのGBFターゲット達成に貢献する活動を拠点単位で策定し※、事業所内外において従業員参加型による取り組みを推進しています。

  • GBF(Global Biodiversity Framework)とは、 2022年12月に開催された国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で策定された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」。7つのターゲットとは、ネイチャーポジティブを実現するための2030年ターゲットのなかの「ターゲット3:30by30」、「ターゲット4:種・遺伝子の保全」、「ターゲット6:外来種対策」、「ターゲット7:汚染防止・削減」、「ターゲット8:気候変動対策」、「ターゲット11:自然の調整機能の活用」、「ターゲット12:緑地親水空間の確保」を指し、東芝グループの国内外約60拠点で貢献をめざすもの。

地域社会への貢献

東芝グループはグローバルで事業を展開しており、事業場のある地域を中心とした雇用創出や納税、現地調達を含む最適地調達活動の推進など、事業活動を通じて地域社会の発展に貢献しています。同時に、清掃や植林といった地域の環境に貢献する活動や、福祉にかかわる活動を推進し、周辺地域との交流を通じた貢献にも取り組んでいます。


地域とともに取り組む献血活動


東芝グループでは、各事業拠点において地域社会への貢献の一環として献血活動を推進しています。2025年度は、国内外の事業拠点において社員参加型の献血活動を163回実施し、のべ参加者人数は約3,300人となりました。
これらの活動は、日本赤十字社や各国の医療機関と連携して実施しており、安定的な血液供給への貢献を通じて、地域医療を支える重要な取り組みとなっています。また、事業所内での呼びかけや健康啓発とあわせた実施により、従業員の社会貢献意識の向上にもつながっています。
今後も東芝グループは、地域社会の生命と健康を支える活動として献血活動を継続し、地域との信頼関係の深化に努めていきます。

東芝ライテック(株)今治事業所での献血活動


社内販売会による地域貢献


東芝グループでは、2004年から障がいのある方の経済的自立・社会参加支援を目的として昼休みに社内販売会を開催しています。
小向事業所では、2025年度も例年どおり近隣の地域活動支援センターでつくられた商品を販売しました。また、被災地復興応援を目的として各地の特産品の販売も実施しました。

総合研究所(イノベーション・パレット)での販売会


周辺地域のより良い環境づくり


東芝グループ各社では、各事業拠点のより良い環境づくりに努めています。2025年度は、国内外の事業拠点で従業員による周辺地域の清掃を279回実施し、のべ参加者人数は約2万人でした。また、近隣緑地整備や地域のイベントへの参加などによる近隣住民の方々との交流や地元自治体との連携を通して、地域との良好な関係を築いています。

国際親善、スポーツ・文化振興


次世代を担うアジアのリーダーの育成プログラム


2014年度以来、東芝国際交流財団はアスジャ・インターナショナルと共同で、ASEAN(東南アジア諸国連合)と日本の高校生を対象に次世代人材育成プログラム「Toshiba Youth Club Asia(TYCA)」を開催しています。2025年度は、2026年3月21日から28日にかけて、日本及びASEAN 5カ国(フィリピン、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、ラオス)の高校生を招き、交流プログラムを実施しました。今回は基本テーマに「気候変動」を取り上げ、関連施設の視察や、同領域の第一人者によるワークショップを実施。国連の中核機関の一つである国連開発計画(United Nations Development Program)幹部の講義も行い、地球規模の視点から、2030年の近未来にめざすべき方向や、各個人、及び各チームの行動計画を提言としてまとめ、生徒の皆さんに発表していただきました。

TYCA参加者の皆さん


スポーツ振興


スポーツを通じた青少年の健全な育成と、トップアスリートの活躍により夢と希望を感じていただくことをめざし、スポーツの振興に取り組んでいます。東芝スポーツのチームによる社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

災害復興支援

世界各地で事業を営む企業として、東芝グループは自然災害の発生に際し、被災地の復興に貢献していきたいと考えています。地域特性や被害状況に応じて適した方法を検討し、現金寄付、自社製品の提供、NGOとの協働のほか、従業員も募金やボランティア活動に取り組んでいます。