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- 社会貢献活動
豊前東芝エレクトロニクス(株)、加賀東芝エレクトロニクス(株)、(株)ジャパンセミコンダクター 岩手事業所/大分事業所
東芝デバイス&ストレージグループの半導体製造拠点では、事業を展開する地域との環境コミュニケーション並びに環境人材育成の一環で、近隣の小学生向けに約21年前から地球温暖化やごみの分別など「環境問題そのもの」を題材にした環境出前授業を実施しています。更に、2018年度からは各拠点が製造する「半導体」を題材にした環境出前授業を、本業である製品やサービスを通じた社会課題解決への貢献を目的としたCSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)環境経営の位置づけの一つとして開始しています。2024年度は豊前東芝エレクトロニクス(株)、加賀東芝エレクトロニクス(株)、(株)ジャパンセミコンダクター岩手事業所並びに大分事業所で実施しました。授業では従業員が講師となり、トランジスタを用いた電子工作やシリコンウェハーの原料鉱石の実物観察、ICを用いた全自動洗濯機模型のデモンストレーションなどを通して、身近な電気製品の中で動く半導体の仕組みと役割とともに、半導体が社会や環境の課題解決に役立っていることを学んでいただきました。
- 豊前東芝エレクトロニクス(株)
豊前東芝エレクトロニクス(株)では2024年10月に1校1クラス、39名に対して半導体出前授業を実施しました。学校からは「深刻化する環境問題について考え、自分たちにできることを一緒に学び、生徒たちの環境意識向上を図ることができた」との感想をいただきました。その結果を踏まえ、新たに別の近隣小学校からの開催要請を受け、翌年1月に1校2クラス41名に対して同様の授業を実施しました。生徒からはたくさんの感想をいただくとともに、学校からも「専門性の高い内容だったが、実際に触れることにより、生徒たちも興味を持って楽しく授業を受けていた。来年も実施してほしい」との感想をいただきました。この授業では、未来の子どもたちのため同社女性従業員で構成され環境活動に取り組んでいる「B-Smile」も活躍しています。
- 加賀東芝エレクトロニクス(株)
加賀東芝エレクトロニクス(株)では2022年度から継続して近隣小学校へ出向き、半導体出前授業を実施しています。2024年度は同年5月に竣工した新製造棟の見学を兼ねて11月と12月に2校3クラス、68名に対して構内で初開催しました。コンテンツは従来の内容に加えて、同社で製造しているパワー半導体を自動車に適用した例を用いて紹介したり、生徒から技術者への質問コーナーを設けて双方向のコミュニケーションになるよう工夫を施した授業を展開しました。また、環境への取り組みと半導体の製造過程に欠かせない環境関連設備の動画も視聴いただきました。なお、本出前授業は石川県が主催する「第13回 いしかわエコデザイン賞2023」教育・社会活動領域において、「パブリシティ賞」を受賞しています。
- (株)ジャパンセミコンダクター 岩手事業所/大分事業所
(株)ジャパンセミコンダクター岩手事業所では2023年度より半導体出前授業をスタートさせ、2024年度は若手従業員を中心としたメンバーを募り「Joy SC」という組織を立ち上げました。2024年度は11月に1校4クラス、132名の小学生に対して授業を実施しました。生徒からは「半導体が昔より進化していることがわかった」、「信号機キットの制作が楽しかった」などの感想を多くいただきました。一方、大分事業所では同年11月と12月に小学生向け3校13クラス、434名に対して授業を実施するとともに、東芝デバイス&ストレージグループとして初めて中学生向けの授業を同年12月に1校5クラス、124名の中学生に対しても実施しました。授業後のアンケートでは「半導体への関心度や使用用途の理解が高まった」、「将来半導体にかかわる仕事に携わりたい」など、高い評価をいただきました。これらの活動は、同事業所の女性従業員で構成され、社内外のコミュニケーション活動をけん引している「エンジェル隊」を中心に展開しています。
- 能美市内の小学生向けに「半導体教室」を開催しました (PDF形式)(加賀東芝エレクトロニクス(株))
豊前東芝エレクトロニクス(株)
生徒からの質問に答える講師
「B-Smile」による洗濯機模型を使った説明
実験キットを使った学習
加賀東芝エレクトロニクス(株)
実験キットを使った学習
半導体製品などの説明
集合写真
(株)ジャパンセミコンダクター 岩手事業所/大分事業所
真空管と原料鉱石の観察(岩手事業所)
半導体を使った信号機回路の作成(岩手事業所)
中学生向けの授業風景(大分事業所)