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未電化地域での電気製品シェアリングサービス

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(株)東芝

地球上には、電力系統が整備されていない「未電化地域」が存在し、そこに居住する人々は、仕事、料理、勉強などに十分な明かりや電力を使うことができません。東芝グループは、再生可能エネルギーを活用した電気のシェアリングサービスに着目し、2019年から太平洋の島嶼国を対象に、サービスのニーズ調査や実証を進めてきました。
また、バヌアツ共和国マランパ州においてシェアリングサービスのニーズ及び住民からの需要を確認し、シェアリングサービスによる経済性の確保が見込めたことから、同州政府、バヌアツ投資推進局、国際機関太平洋諸島センターなどの協力を得て、2023年に同地域でLEDランタンをはじめとする電気シェアリングサービスの試行を実施しました。この取り組みは「Delighting Everyone Project(以下 DEP)」として活動を始め、現在、事業化に向けてパートナー企業・機関と連携しながら推進しています。将来的には、LEDランタンなどによる「電気・明かり」の提供に限らず、電動農機具やミシンなど「地域産業を活性化させる」電気製品を貸し出すことも予定しています。
さらに、東芝グループはこの「DEP」により、2025年3月14日にiF International Forum Designが主催する国際的に権威のあるデザインアワード「iFデザインアワード2025」において、プロフェッショナルコンセプト分野の「サービスデザインコンセプト」を受賞しました。この受賞は、未電化地域の課題解決に向けたアイデアの適切性、持続可能性、社会的利益の観点で高く評価されたものです。
東芝グループは、電気製品のシェアリングサービスの事業化を加速し、環境に配慮しながら地域の電化を進めることで、すべての人々に経済的でクリーンなエネルギーを提供するとともに、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献していきます。