- 社会
- 環境
- 共創
2026年度掲載
(株)東芝 エネルギーソリューション事業領域
地球上には、電力系統が整備されていない「未電化地域」が存在し、そこに居住する人びとは、仕事、料理、勉強などに十分な明かりや電力を使うことができません。東芝グループは、再生可能エネルギーを活用した電気のシェアリングサービスに着目し、2019年から太平洋の島嶼国を対象に、サービスのニーズ調査や実証を進めてきました。
また、バヌアツ共和国マランパ州においてシェアリングサービスのニーズ及び住民からの需要を確認し、シェアリングサービスによる経済性の確保が見込めたことから、同州政府、バヌアツ投資推進局、国際機関太平洋諸島センターなどの協力を得て、2023年に同地域でLEDランタンをはじめとする電気シェアリングサービスの試行を実施しました。この取り組みは「Delighting Everyone Project(以下 DEP)」として活動を始め、さらなる社会実装と本格的な事業化をめざして、次なるフェーズへと進展しました。
更に、本取り組みの成果をもとに、2025年3月には東芝、Vanguard Industries株式会社、協和海運株式会社の3社により、新会社「Radiant Technologies株式会社」(RT社)を設立しました。RT社は、DEPの成果と資産を承継し、未電化地域におけるエネルギーシェアリングサービスの社会実装を担っています。東芝グループは、RT社の事業運営に対し、**現職出向や留職プログラムを通じた人的資本の拠出をはじめ、**エネルギーマネジメント技術やデジタルサービスの知見を活かした支援を継続しています。
RT社は、2025年12月よりバヌアツ共和国にてサービス提供を開始しており、地域の商店を拠点に太陽光発電システムを活用した電力供給と電気製品のシェアリングを実現しています。このモデルは、大規模なインフラ投資を必要とせず、柔軟かつ迅速な展開が可能である点が特長です。
将来的には、LEDランタンなどによる「電気・明かり」の提供に限らず、電動農機具やミシンなど「地域産業を活性化させる」電気製品を貸し出すことも予定しています。
また、東芝グループはこの「DEP」により、2025年3月14日にiF International Forum Designが主催する国際的に権威のあるデザインアワード「iFデザインアワード2025」において、プロフェッショナルコンセプト分野の「サービスデザインコンセプト」を受賞しました。この受賞は、未電化地域の課題解決に向けたアイデアの適切性、持続可能性、社会的利益の観点で高く評価されたものです。
東芝グループは、本プロジェクトのように、従業員一人ひとりが世界が直面する深刻な社会課題の解決に向けて主体的に挑戦する姿勢を原動力として、サステナビリティ経営を推進しています。今後も環境に配慮しながら地域の電化を推進するRT社の事業化を支え、共に持続可能な社会の実現をめざすとともに、**すべての人びとに経済的でクリーンなエネルギーを提供し、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献していきます。

