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省エネに貢献する小規模下水処理施設向け前処理装置Habuki™

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(株)東芝 社会システム事業部

近年、下水処理施設では、広域化・共同化による施設規模の変更に伴う建設コストの増大や、カーボンニュートラル推進のための省エネ対策(消費電力量の削減)などが課題となっています。
当社はこれらの課題を解決するため、OD法※1向け前処理装置「Habuki™」を提供しています。Habuki™は、内部の回転繊維体に大量の微生物を保持し、空気中の酸素を取り込みながら下水中の汚濁物質を効率的に除去することで、反応タンクに流入する汚濁負荷を軽減します。これによりOD法の反応タンクの処理能力を150~190%程度増強することができ、施設規模の変更に伴い流入下水量が増加する場合でも反応タンクの増設が不要となり、建設にかかるコスト及びCO2排出量を削減することができます。また、曝気にかかる消費電力量も20%程度削減することができます。
下水処理施設の処理能力増強と省エネを実現するHabuki™は、持続可能なインフラの構築、カーボンニュートラルの実現、水環境の保全などさまざまな課題の解決に貢献します。

※1 OD法:オキシデーションディッチ法。小規模の下水処理施設で用いられる下水処理方式のひとつ。

  1. 回転繊維体を用いたOD法向け前処理装置Habuki™
  2. オキシデーションディッチ法(OD法)の下水処理施設向け前処理装置 「Habuki™」を発売
  3. 「回転繊維体を用いたOD法向け前処理技術」が日本下水道事業団の新技術Ⅰ類に選定
回転繊維体を用いたOD法向け前処理装置 Habuki™
Habuki™導入時の下水処理フロー(イメージ)

※2 BOD:生物化学的酸素要求量。水中の有機物が微生物により分解される際に使用される酸素の量のことであり,下水中の汚濁物質量の指標となる。