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(株)東芝 研究開発センター、東芝エネルギーシステムズ(株)
当社は、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造の材料を用いたフィルム型ペロブスカイト太陽電池において、新たな成膜法を開発することにより世界最高※1のエネルギー変換効率16.6%を実現しました。
この太陽電池は、今までの太陽電池にはない「軽い、薄い、曲がる、割れない」という特徴を有しているため、これまでの太陽電池では設置が困難であった低耐震建造物(工場、体育館、ビニールハウスなど)や、ビルの外壁、窓などへの設置も可能となり、再生可能エネルギーのさらなる導入拡大に貢献できます。
このエネルギー変換効率16.6%の太陽電池を、東京23区内の建物の屋上及び壁面の一部に設置した場合、原子力発電所2基分(東京23区の家庭内年間消費電力量の3分の2相当)の発電が見込めます※2。本成果の一部は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業の結果得られたものです。
今後は、更なる高効率化と大面積化を実現し、早期の実用化をめざします。
- プラスチック基板で構成される受光部サイズ 400cm2以上のフィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュールにおいて、当社調べ(2022年9月時点)
- 当社調べ 23区内の総屋根面積(164.9km2)
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/aija/69/581/69_KJ00004229303/_pdf)を基に試算
フィルム型ペロブスカイト太陽電池の実装イメージ