社会貢献活動[SDGs] 1 貧困をなくそう[SDGs] 2 飢餓をゼロに[SDGs] 3 すべての人に健康と福祉を[SDGs] 4 質の高い教育をみんなに[SDGs] 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに[SDGs] 8 働きがいも経済成長も[SDGs] 10 人や国の不平等をなくそう[SDGs] 11 住み続けられるまちづくりを[SDGs] 13 気候変動に具体的な対策を[SDGs] 14 海の豊かさを守ろう[SDGs] 15 陸の豊かさも守ろう[SDGs] 16 平和と公正をすべての人に[SDGs] 17 パートナーシップで目標を達成しよう

東芝グループは、持続可能な社会の実現に向けて、事業活動に加えて社会貢献活動にも積極的に取り組むことで、さまざまな社会課題の解決に寄与します。

中長期目標

グローバルの東芝グループ従業員が、自発的に社会貢献活動を行い、地域に貢献するとともに、自己を成長させる。

2020年度の成果

社会貢献プログラム数
実績 696

今後の課題と取り組み

多くの従業員が自発的に社会貢献活動に取り組むための情報の提供や機会の創出を進めていきます。

社会貢献基本方針

東芝グループは、東芝グループ経営理念である「人と、地球の、明日のために。」を具体化した社会貢献基本方針を定めています。
社会貢献基本方針に明示した5つの活動分野は、いずれも東芝グループが重要と考える社会課題に関連したものです。東芝グループは、事業活動と、事業で培った知見やリソースを活用した社会貢献活動を両輪として、社会課題の解決、SDGsの達成、そして持続可能な社会の構築に貢献していきます。
実践にあたっては、NPO、NGOなどのステークホルダーとの定期的な対話により、成果や事業への影響などを把握しながら、活動方針などを都度審議、決定しています。

東芝グループ社会貢献基本方針

  1. 東芝グループ経営理念、東芝グループ行動基準に基づき、積極的に社会貢献に努めます。
  2. 自然環境保護、科学技術教育、スポーツ・文化振興、社会福祉、国際親善の分野を中心に社会貢献活動を実施します。
  3. 従業員のボランティア活動を支援します。

東芝グループにおける社会貢献活動の位置づけ

東芝グループにおける社会貢献活動の位置づけ

社会貢献の推進体制

東芝グループでは、社会貢献基本方針に基づき、東芝のサステナビリティ推進部と本社スタフ部門や主要グループ会社などが連携して計画、実行しています。
災害復興支援やNPO・NGOなどへの寄付については、社内規定に基づき適法性と適正性を審査したうえで実施しています。

社会貢献活動推進体制(東芝グループ)

社会貢献活動推進体制(東芝グループ)

従業員の社会貢献活動とその支援

2020年度に社会貢献活動に参加した東芝グループの従業員はのべ118,959人でした。
より多くの従業員が社会貢献活動を通じて社会とつながりをもち、社会課題の解決に貢献することができるよう、東芝では従業員の社会貢献活動を支援する制度を整えて支援しています。従業員はボランティア活動などを目的に自身の年休を積み立てて長期休暇を取得することができます。

社会貢献活動への支出額分野別内訳

社会貢献活動への支出額分野別内訳(2020年度)

社会貢献活動への支出額分野別内訳

新型コロナウイルス感染症に関する支援

東芝グループでは、新型コロナウイルス感染症の拡大にあたり、お客様、お取引先様、地域社会の皆様、従業員とその家族の安全確保及び事業の継続のため、日々変化する状況に応じた対応を実施しています。
中国での新型コロナウイルス感染症の感染が拡大していた2020年2月には、広域に及ぶ感染抑制に役立てていただくため、グループの中国現地法人、従業員による総額100万元相当(日本円で約1,500万円相当)の義援金の寄付を行いました。また、予防物資の支援として在日中国大使館を通じて、マスク1万枚を寄付しました。

社会貢献賞(Toshiba ASHITA Award)

東芝グループでは、社会貢献活動の更なる活性化を図るために、前年度に国内外で実施した社会貢献活動を、目的、従業員の参加、独自性、継続性、社会への影響、社外団体との協働の有無など9項目で評価し、顕著な成果をあげた活動に対して、社長表彰を授与しています。
2020年度は、2019年度に実施された1,072件の社会貢献プログラムのなかから、下記4件を表彰しました。


2020年度社会貢献賞(Toshiba ASHITA Award)受賞プログラム

  • 「あしなが育英会を通じた子供たちへの継続支援」(東芝ITコントロールシステム(株))
  • 「地域とふれあう社会貢献活動の推進」(東芝ホクト電子(株))
  • 「南アフリカの高校への図書寄贈活動」(東芝欧州社、東芝アフリカ社)
  • 「気象・自然観察・科学分野にわたる教育普及活動」(東芝インフラシステムズ(株) 井上 智史)

東芝グループ ボランティア・デイズ

東芝グループでは、2014年度から毎年、国連が定める国際ボランティアデーである12月5日の前後に「東芝グループ ボランティア・デイズ」を実施しています。これは、東芝グループの全員が一斉に参加し、個々の力では成し得ない大きな貢献を社会に果たすことを目的とした活動です。
2020年度は、日本では242件の活動に約5万人、海外では46件の活動に約7,000人の従業員が参加しました。国内・海外のグループ各社が、それぞれの地域の課題をふまえた独自の社会貢献活動を行うとともに、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の一つである「飢餓をゼロに」の達成に向けて「フードドライブ」活動などを行いました。

家庭で余っている保存食品の収集を呼びかけ「特定非営利活動法人フードバンクふじのくに」に寄贈(東芝テック(株)静岡事業所)
家庭で余っている保存食品の収集を呼びかけ
「特定非営利活動法人フードバンクふじのくに」
に寄贈(東芝テック(株)静岡事業所)

Children's Joy財団の施設の子供たちに食品を含むクリスマス・プレゼントを寄贈(東芝情報機器フィリピン社)
Children's Joy財団の施設の子供たちに
食品を含むクリスマス・プレゼントを寄贈
(東芝情報機器フィリピン社)

科学技術教育

科学技術のおもしろさを楽しく体感できる東芝未来科学館

東芝未来科学館のインフォメーションデスク
東芝未来科学館の
インフォメーションデスク

東芝が社会貢献活動の主軸としている科学技術教育支援の拠点として、JR川崎駅前にある東芝未来科学館があります。量子暗号通信や重粒子線治療装置などの最先端技術や事業を紹介するとともに、時代のニーズに合わせてオンラインを活用したイベントや動画配信を行っています。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休館していましたが、2021年4月から事前予約制でご見学いただけます。2021年5月にはSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて取り組む企業・団体を川崎市が登録・認証する制度「かわさきSDGsパートナー」に認証されました。

東芝未来科学館

アメリカとカナダの子どもたちを対象とした科学技術コンテスト

アメリカとカナダの幼稚園から12年生(高校3年)までの生徒を対象とした科学技術コンテスト「エクスプロラビジョン・アウォード(EVA)」を、1992年から全米科学教師協会(NSTA)との協働で実施しています。
EVAは、現在の科学技術をもとに20年後に実現可能な技術を予測する、夢のある科学技術コンテストです。北米における日本企業の科学教育支援活動として長い歴史をもち、2020年で28周年、第28回を迎えました。これまでに約45万人の子どもたちが参加しています。2020年はアメリカ及びカナダ各地から約4,000組の応募がありました。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、オンラインで表彰式を行いましたが、参加者から「EVAに参加して科学が楽しくなり、大きな問題が解ける自信がついた。」などのコメントが寄せられました。

【2020年の優勝校】

  • 幼稚園~小学校3年生の部

    Get Away! Bacteriophage (バクテリオファージであっち行け!)
    ワシントン州 フライデーハーバー Friday Harbor Elementary School

  • 小学校4~6年生の部

    GBAR (Ground-Based Airport Runway) Turbines (地上の空港滑走路タービン)
    オハイオ州 エングルウッド Northmoor Elementary

  • 中学校1~3年生の部

    Engineering Chlamydomonas reinhardtii to Biodegrade the Pollutant Polyethylene Terephthalate
    (汚染物質ポリエチレンテレフタレート・PETを生物分解するコナミドリムシのエンジニアリング)
    テキサス州 ザ・ウッドランズ McCullough Jr. High School

  • 高校1~3年生の部

    Self-Immunizing Joint Replacements (自己免疫を駆使した関節置換術)
    アラバマ州 モビール Alabama School of Math & Science

100人以上が同時参加したバーチャル表彰式
100人以上が同時参加したバーチャル表彰式


「地上の空港滑走路タービン」で優勝したGrades 4-6(高校小学校4~6年生)の子どもたちが受賞したアイデアを披露
「地上の空港滑走路タービン」で優勝した
Grades 4-6(小学校4~6年生)の子どもたちが
受賞したアイデアを披露


エクスプロラビジョン・アウォード(EVA)(英語ページ)

中国の大学生による教案コンテスト

2019年度に東芝イノベーション賞を受賞した華南師範大学の陳徳成さん (左)
2019年度に
東芝イノベーション賞を受賞した
華南師範大学の陳徳成さん (左)

中国の科学・技術人材の育成に貢献するために、東芝は中国教育部と協働で2008年から「中国師範大学理科師範大学生教学技能創新コンテスト(教案コンテスト)」を開催しています。このコンテストでは、日本の教育大学にあたる4年制師範大学で物理、化学、数学の理系教師を志す学生たちが、授業での教え方の技能を競います。入賞者と指導教師を日本に招待し、日本の科学技術や文化を体験するとともに、教師・学生と交流する機会を提供しています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響により実施しませんでした。

子ども向け環境教育プログラム

NPO法人 企業教育研究会と協働で、2017年に開始した小学生向けの科学教育プログラムを東京近郊又は製造拠点が立地する地域の小学校や東芝未来科学館、全国のイベント会場などで実施しています。

子ども向け環境教育プログラム

奨学金

東芝グループは、各国の学生や研究室に奨学金を支給し、次世代を担う人材の育成に寄与しています。また、各地の事業場では、地域からの要請に基づいて、施設の見学や実習、数週間のインターンシップを受け入れています。
東芝は、東日本大震災で被災した岩手・宮城・福島県内の大学生230名に、学業終了まで毎月10万円を支給しました。
ベトナムでは、2005年よりベトナム国家大学ハノイ校・ホーチミン校の学生約30人を対象に、毎年総額約300万円の奨学金を授与し、同校とソフトウェアに関する共同研究も行っています。なお、同大学からの卒業生が当社現地法人の東芝ソフトウェア開発ベトナム社に入社し、働いています。
東芝情報機器フィリピン社は経済的に恵まれない高校生に、大学又は職業技術教育機関での教育を提供する奨学金制度を2008年に設立し2018年の制度終了まで90人の学生を支援しました。

工場見学・インターンシップ

各地の事業場では地域や学校からの要請により、施設の見学や実習を受け入れています。

オンラインによるインターンシップの写真
オンラインによるインターンシップ
(東芝CPSxデザイン部デザイン部門)

東芝CPSxデザイン部デザイン部門:
学生が自己の可能性や将来のキャリア形成への気づきを得ていただく機会として、独自プログラムによるインターンシップを年に数回開催しています。2020年8月は新型コロナ感染症の影響により、少人数のオンライン会議で実施しました。2020年10月は感染防止対策を行ったうえでオフィスツアーを行い、職場の雰囲気を体感いただきつつ、参加者間の交流を兼ねたワークショップを体験いただきました。


デザイン部門・インターンシップレポート

職業体験学習の写真
職業体験(西芝電機(株))

西芝電機(株):
姫路市内の工業高校に通う学生を対象に、5日間で7つの職場で職業体験をしていただきました。ものづくり体験だけでなく、安全活動などについても体験していただきました。

自然環境保護

生物多様性保全への取り組み

東芝グループは、生物多様性保全に関する世界の新たな共通目標を参考に5つの活動テーマを設定し、事業所内外において従業員参加型による取り組みを推進しています。

 
  • ※ 生物多様性条約締約国会議で策定をめざす「ポスト2020生物多様性枠組」のゼロドラフトアップデート版(2020年8月発行)を参照し、①生態系ネットワークの構築、②希少種の保護、生息域外保全、③海洋プラスチック問題への対応、 ④気候変動への対応(緩和・対策)、⑤水の保全の5つの活動テーマを設定

生物多様性の保全

社会福祉

フィリピンで工場近隣地域へ医師・歯科医師を派遣

無料の医療提供(東芝情報フィリピン社)
無料の医療提供
(東芝情報フィリピン社・2020年2月)

東芝情報機器フィリピン社では、2006年から近隣の貧困地域に医師・歯科医・看護師と多数のボランティア従業員からなるチームを派遣し、地域住民へ医療診断、歯科診断、医薬品を無料で提供しています。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響により実施しませんでした。

国際親善、スポーツ・文化振興

日本とアジアの高校生の国際交流プログラム

東芝国際交流財団(TIFO)では、日本とASEAN10カ国の高校生が一堂に会し、一週間にわたりSGDsを共通言語として、さまざまな体験学習や討論を行いながら未来のアジアのビジョンを協同でつくりあげていく国際交流プログラム「Toshiba Youth Club Asia(TYCA)」を2014年度から実施してきました。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響によりアジアから参加者を招聘することが困難となったため、このような時期だから取り組める活動として、過去6回のプログラム参加者(アラムナイ)合計100名に対して、「ポストコロナ時代を見据えて各自が取り組んでいること」についてエッセイを募集しました。各自の近況報告を含め、合計75名からエッセイが寄せられ、特設サイトで公開しました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、海外留学などを含むさまざまな計画の変更を余儀なくされつつも、今自分として何が出来るかを見つめ直し、新たな取り組みに挑戦している人、新型コロナウイルス感染症と格闘する医療の最前線の現場で活躍している人、日本の地方創生に貢献しようと決心し地域で板前修業に取り組んでいる人などさまざまですが、TYCAがたくましい将来の人材育成に寄与している証左となっています。


TYCAの特設サイト

TYCAの特設サイト

スポーツ振興

スポーツを通じた青少年の健全な育成と、トップアスリートの活躍により夢と希望を感じていただくことをめざし、スポーツの振興に取り組んでいます。東芝スポーツのチームによる社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

東芝野球部 ブレイブアレウス

災害復興支援

世界各地で事業を営む企業として、東芝グループは自然災害の発生に際し、被災地の復興に貢献していきたいと考えています。地域特性や被害状況に応じて適した方法を検討し、現金寄付、自社製品の提供、NGOとの協働のほか、従業員も募金やボランティア活動に取り組んでいます。
2020年度は、日本で発生した令和2年度7月豪雨の被害に対して、寄付による支援などを実施しました。