福島第一原子力発電所2号機 原子炉格納容器内部堆積物調査装置を開発

ニュースリリース

原子力

研究開発・技術

2019年1月28日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 当社は、東京電力ホールディングス株式会社 福島第一原子力発電所2号機の原子炉格納容器内のペデスタル内部にある堆積物に接触し状態を確認するための調査装置を開発しました。今後、燃料デブリ取り出しに向けた調査の一環で、原子炉格納容器内部に投入される予定です。

 福島第一原子力発電所2号機では、当社および技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(以下、IRID)が開発した原子炉格納容器内部調査ロボットを用いた調査が一昨年2月に行われ、原子炉格納容器内部の状況を確認しました。また、当社およびIRIDはガイドパイプと約4m※に伸長する伸縮式パイプから構成される耐放射線性の高い内部調査装置を開発しており、その装置を用いた昨年1月の調査では、原子炉格納容器内部のプラットホーム下の堆積物を確認しました。
 今回、昨年1月の調査で使用した内部調査装置の先端ユニットを改造し、堆積物に接触し状態を調査するためのフィンガ機構を新たに追加しました。本開発においては、これまでの内部調査で培ってきたノウハウを活用しています。

 本調査装置は、本日福島へ向け出荷し、現地の準備作業を経て2月に調査が行われる予定です。

 当社は、今後も技術開発を進め、福島第一原子力発電所の廃炉に貢献してまいります。

※ 2019年1月28日付で、伸縮式パイプの伸長幅を修正。
  2018年1月の調査時は約5mだったものを今回の調査にあわせて長さを調整しました。

注 原子炉圧力容器を支える鉄筋コンクリート製の構造物

調査ユニットのイメージ図

調査ユニットのイメージ図

調査ユニットの概要

外形寸法・重量 全長:約30cm、全幅:約10cm、重量:約1kg
特徴 調査カメラ1台、照明(LEDライト)、パンチルト機構、フィンガ開閉機構、線量計、温度計
電源 有線により給電
耐放射線性 約1,000Gy(グレイ)

ニュースリリースに掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝エネルギーシステムズ株式会社に関するお問い合わせをご覧下さい。

「ニュースリリース」のトップへ