韓国・ソウル大学病院から重粒子線がん治療装置を受注

ニュースリリース

重粒子線治療装置

原子力

受注・納入

2020年8月31日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 当社は大韓民国(以下、韓国)の大手医療企業DKメディカルソリューションとコンソーシアムを組み、韓国のソウル大学病院(Seoul National University Hospital:以下、SNUH)から重粒子線がん治療注1装置を受注しました。当社として、海外では、同じく韓国の延世大学校医療院に続く2件目の受注となります。

 今回受注した装置は、回転ガントリー注2式の治療室が1室と固定ポート式の治療室1室で構成される重粒子線がん治療装置です。当社の最新技術を駆使し、先進的な高速スキャニング照射技術と超伝導電磁石を採用した小型の回転ガントリーとなり、2024年の完工を予定しております。

 ソウル大学病院は、国立のトップ大学であるソウル国立大学の附属病院で、1978年に設立されました。韓国内でも有数の規模を誇る総合病院で、今日まで最先端の医療技術を取り入れ続けています。ソウル大学病院は、1日10,000人を超える外来患者、その中でも放射線腫瘍科は300人以上の患者を治療しています。今回当社が受注した重粒子線がん治療装置の建設予定地は、韓国・釜山市となります。重粒子線がん治療装置を導入することにより、患者のがん治療の選択肢が増え、またがんの部位に応じ、より効果的な治療を行えるようになります。
 当社は、重粒子線がん治療装置を国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(旧国立研究開発法人放射線医学総合研究所、以下、放医研)とともに開発し、2016年に放医研向けにて世界で初めて回転ガントリーに超伝導電磁石を採用することで小型化・軽量化を実現しました。これらの日本国内での実績や当社の最先端の技術力が評価され、今回の受注に至りました。

 当社は、今後も重粒子線がん治療装置の普及を目指し、国内だけでなく海外でも積極的に受注活動を展開し、質の高いがん治療の実現に貢献していきます。

注1:炭素イオンを光の速さの70%まで加速して炭素イオン線(=重粒子線)とし、「がん病巣」に対して体の外から照射する放射線治療。がん病巣の位置、大きさ、形状に合わせて重粒子線をピンポイントで集中させることができるため、周囲の正常な細胞を傷つけにくく、他の放射線治療と比べて「がん病巣」を殺傷する能力が高いという特長がある。患者の身体的負担が少なく早期の社会復帰を可能とする治療方法と言われている。

注2:回転体を回すことでどの角度からでも重粒子線をピンポイントに照射できるため、治療台を傾ける必要がない。また、脊髄や神経などの重要器官を避けて細かく角度を調節し、多方向から照射することで、がん病巣への線量をさらに集中することが可能。治療時の患者の負担を軽減するだけでなく、治療後の障害や副作用のさらなる低減が期待できる。

動画

調印式の様子

調印式の様子
写真左上:東芝ESS 代表取締役社長 畠澤守、右上:DK Medical Solutions Chairman イ・チャンギュ、左下:ソウル大学病院 President and CEO キム・ヨンス、右下: EZ Medicom CEO ジン・ジェヒ

ニュースリリースに掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝エネルギーシステムズ株式会社に関するお問い合わせをご覧下さい。

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