福井県敦賀市で「H2Oneマルチステーション™」1号機が開所

-R&Dセンターも併設し、研究開発を加速-

ニュースリリース

水素エネルギー

再生可能エネルギー

受注・納入

2020年11月 5日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 この度、当社は再生可能エネルギー由来のグリーン水素を燃料電池車への充填や発電へ利用する「H2Oneマルチステーション™」1号機を福井県敦賀市で開所しました。「H2Oneマルチステーション™」は、当社が開発した「H2One ST Unit™」及び「H2One™」を組み合わせたシステムで構成されています。「H2Oneマルチステーション™」は、再エネからつくられた水素を利用し、燃料電池車向け燃料および電気を供給できる燃料電池システムとして、国内初注1の稼働となります。

 2018年8月に敦賀市と当社は「水素サプライチェーン構築に関する基本協定」を締結し、これまで敦賀市内における水素サプライチェーンの構築へ向けた検討を重ねてきました。2019年12月には「H2One ST Unit™」が開所し、今回当社が開発した自立型エネルギー供給システムのワンコンテナ型H2One™を新たに設置し、「H2Oneマルチステーション™」として稼働を開始しました。

 本ステーションでは、再生可能エネルギーで発電した電力により水素を製造します。「H2One ST Unit™」で製造した水素は燃料電池車約8台分注2の運用が可能で、最速3分注3で満充填が可能です。さらに、製造した水素は今回設置された「H2One™」の水素タンクへ貯蔵され、必要な時にいつでも燃料電池で発電し電気供給することが可能です。電気は、今回新たに設置された電気自動車専用スタンド、併設するR&Dセンターの照明、敦賀市公設地方卸売市場等へ供給されます。また、電気によって水を温め、お湯として施設内の手洗い用に利用します。
 一方、水素エネルギーの研究開発を進めるR&Dセンターも完成し、今月中旬から公開します。

 当社は、再生可能エネルギー由来の水素でつくるクリーンな電力を供給できる水素エネルギーシステム「H2One™」、純水素燃料電池システム「H2Rex™」や、水素サプライチェーン構築に向けた各種実証への参画などを通して水素エネルギー導入拡大への取り組みを行い、水素社会実現に貢献していきます。

注1:日本初(当社調べ:2020/11/5時点)
注2:国内の自動車平均走行距離(23.2km/日)から算出
注3:蓄圧器が満充填の場合

H2Oneマルチステーション™システム概要

H2Oneマルチステーション™システム概要図

今回開所したH2Oneマルチステーション™(写真)

H2Oneマルチステーション™の写真

電気自動車専用スタンド(写真)

電気自動車専用スタンドの写真

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