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大面積フィルム型ペロブスカイト太陽電池を桐蔭横浜大学の体験教室向けに提供

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2023年07月10日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 当社は、2023年8月1日に桐蔭横浜大学(横浜市青葉区)およびオンラインで、小学生向けに行われる「桐蔭おもしろ体験教室」向けに、大面積のフィルム型ペロブスカイト太陽電池を提供します。

 「桐蔭おもしろ体験教室」は、近隣の小学生向けに、大学のキャンパスで、大学教員が教えるものづくりや実験、スポーツなどの体験教室を通して、強い知的好奇心、自発的な学びへの姿勢、自ら課題を発見し、未知のものに挑戦する態度を育みます。

 当社が提供するフィルム型ペロブスカイト太陽電池は、軽くて曲がる特長から、従来では強度不足で設置できなかった場所や曲面、窓など多様な場所に設置することで、再生可能エネルギーの比率を上げることが期待されています。
 今回の体験教室では、株式会社東芝独自のメニスカス塗布法注1を用いて作製した当社のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の展示を行い、発電時に電圧計の針が振れるのを見ることができます。
 本塗布法を応用して作製したフィルム型ペロブスカイト太陽電池(面積703cm2注2)において、大面積のものとしては世界最高のエネルギー変換効率である16.6%注3を記録しています注4。本塗布法を用いることで、エネルギー変換効率の向上と生産プロセスの高速化を両立することが可能になり、現在、高効率かつ低コストなフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けて開発を進めています。
 また、体験教室当日は「ペロブスカイト太陽電池」を開発した桐蔭横浜大学の宮坂特任教授の特別授業も行われます。本体験教室への申し込みは7月26日まで可能です注5

 今回提供する電池は2023年2月に学校法人桐蔭学園、東急株式会社、東急電鉄株式会社、横浜市の4者が東急田園都市線・青葉台駅正面口改札前自由通路にて実施した先行実証実験向けに提供したものと同等の太陽電池です。

 当社は、カーボンニュートラル社会実現への貢献を目指し、今後もフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた開発を加速していくとともに、社会貢献活動に積極的に参画していきます。

注1:メニスカス(界面張力によって隙間の液体の表面がつくる曲面)を利用した塗布法
注2:受光部サイズは、24.15cm×29.10cm(702.8cm2)
注3:プラスチック基板で構成される受光部サイズ400cm2以上のフィルム型ペロブスカイト太陽電池において、株式会社東芝調べ(2022年10月現在)。ペロブスカイト太陽電池の技術およびそれを用いた大面積太陽電池はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「太陽光発電主力電源化推進技術開発」事業の成果です。
注4:今回提供するのは実際に最高値を計測した太陽電池と全く同じ方法で作製したものではなく、デモ用のフィルム型ペロブスカイト太陽電池です。
注5:事前申し込みの必要あり(対面は先着順にて定員あり)です。アクセスおよび申し込み詳細はこちら

 

 

フィルム型ペロブスカイト太陽電池(イメージ図)


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