秋田県に生産拠点のある企業5社を洋上風力発電の部品サプライヤー候補として決定

~日本国内でのサプライチェーン構築を推進~

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2023年09月07日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 当社は、洋上風力発電の風車基幹部「ナセル」向けの部品サプライヤー選定を進めてきましたが、この度秋田県に生産拠点のある企業を対象に当社が実施した、一次審査(書類選考)を通過した5社を決定しました。本日、秋田県庁にて本件について佐竹知事に報告しました。今後、当社はGEリニューアブル・エナジーとともに見積もりや技術提案審査、工場品質監査などを進め、2024年度末以降順次、最終的にサプライヤーを決定します。

 日本政府は、洋上風力発電の導入を積極的に進めています。中でも秋田県は、2021年12月に経済産業省・国土交通省から発表された、洋上風力発電に係る4 つの促進区域のうち3か所(能代市、三種町及び男鹿市沖および由利本荘市沖(北側・南側))指定されるなど、洋上風力の盛んな地域です。
 当社とGEリニューアブル・エナジーは2021年、洋上風力発電分野において戦略的提携契約を締結し、当社は風車基幹部「ナセル」の組立を行う予定です。日本政府は、洋上風力発電機器の国産化を進めていますが、当社もナセル組立事業を中核としながら、これに派生する内蔵機器などの国産化を推進しています。特に、洋上風力発電の建設が予定されている秋田県に生産拠点のある企業からの機器調達を増やすべく、当社は昨年秋田県と共同で地元企業を対象とした「再エネ関連産業マッチングフォーラム(洋上風車部品サプライヤー業務説明会)」を開催し、一次審査の要件となる製品仕様、商務条件などを提示しました。ナセル向け部品の中でも、ナセルの外枠や輸送に関連する鉄鋼部品、配電機器や制御機器を収納し、保護する電気部品、合計2種類の部品についてのサプライヤーを募集しました。
 一次審査に応募いただいた企業の中から、今年4月以降、順次審査を進め、技術・品質・生産能力などで要求を満たした、鉄鋼部品、電気部品のサプライヤー合計5社についてこのたび一次審査通過を決定しました。
 なお、このたびのサプライチェーン構築に向け、海外企業から日本企業への調達支援で知見のある株式会社ダイチューテクノロジーズの出資子会社である株式会社ディクシア(本社:秋田県湯沢市)から、技術支援及びサプライチェーン形成の面で協力を得て進めていきます。

 当社は、昨年秋田県と、風力を始めとし、地熱や太陽光、水力などの再生可能エネルギー全般の導入支援などを行う「再生可能エネルギー導入推進に関する連携協定書」を締結し、「秋田サプライチェーン推進担当」を設置するなど、秋田県における再生可能エネルギー事業拡大に向けた活動を進めています。
 今回のサプライヤー候補決定を機に、洋上風力の部品製造・調達におけるサプライチェーン構築、秋田県のカーボンニュートラル実現や新たな産業基盤創出に貢献するため、積極的に関連した取り組みを進めていきます。

 

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