ブルガリア国営電力会社とチャイラ揚水発電所の
復旧および持続的な運用を目的とした協業に関する覚書を締結
2026年04月27日
当社の英国現地法人である東芝インターナショナル・ヨーロッパ社は、このたび、ブルガリア国営電力会社(NATIONAL ELECTRICITY COMPANY)と、チャイラ揚水発電所の復旧および発電所全体の持続的な運用に向けた協業に関する覚書を締結しました。本覚書に基づき、両社は同発電所における復旧および持続的な運用に向けた検討を進めていきます。
欧州では2050年までに太陽光や風力発電を主とした再生可能エネルギー比率が91%注1に到達する見込みであり、電力の需給バランスを維持するための「調整力」へのニーズが高まっています。揚水発電は、電力需要が少ない時間帯に水を高い位置にくみ上げ、電力需要が多い時間帯にその水を落として発電するシステムで、水力発電の中でも系統側での電力の変動に合わせて、需給調整ができる発電方式です。
このような観点から、電力系統の安定化や効率的な運用に寄与する揚水発電所の役割が高まっており、ブルガリアにおいても今後約4.5GW規模の揚水発電所案件が計画注2されています。チャイラ揚水発電所は1号機から4号機まで合計発電出力864MWを有する同国最大の揚水発電所ですが、老朽化により現在一部が稼働を停止しており、早期の復旧に加え、発電所全体の効率的な運用が求められています。
このような状況を踏まえ、当社は本覚書に基づき、チャイラ揚水発電所の復旧および持続的な運用に向け、技術支援を行います。既に当社は1号機の改修工事の委託を受けていますが、2号機から4号機についても、発電所の運用・保守に関する技術支援をはじめ、1号機を含めた発電所全体の運転支援や保守の最適化に関する情報提供・技術支援、ポンプ水車・発電電動機などの主要機器の信頼性および効率向上に向けた検討を進めます。
1994年に既設のチャイラ揚水発電所1号機向けにポンプ水車および発電電動機を納入して以降、当社は同発電所1号機から4号機向けに水車4台(864 MW)、発電機4台(940MVA)を納入しています。また、ブルガリア国内においてはマリッツァ・イースト2火力発電所改良工事にも携わっており、同国における電力の安定供給に貢献してきました。
当社グループは、さまざまな流量・落差・出力帯に応じた水車および発電機のラインアップを有しています。今後もグローバルに高品質な製品に加え、発電所の持続可能な運用に向けた保守サービスおよび関連する知見を提供することで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
契約締結時の写真
前列左:東芝インターナショナル・ヨーロッパ社 社長 三国 敦
前列右:NATIONAL ELECTRICITY COMPANY CEO Georgi Dobrev(ゲオルギ ドブレフ氏)
後列左:駐ブルガリア日本国大使 鷲見周久氏
後列右:Bulgarian Energy Holding EAD注3 CEO Valentin Nikolov(ヴァレンティン ニコロフ氏)
注1:IRENA(国際再生可能エネルギー機関)と欧州委員会が共同で発行している「Regional energy transition outlook」P.16 Table S1より
Regional energy transition outlook: European Union (PDF形式)
注2:NATIONAL ELECTRICITY COMPANY の2025年9月30日付けニュースリリースより
https://nek.bg/index.php/en/news-en/2306-large-scale-energy-storage-the-missing-piece-in-the-energy-puzzle
注3:Bulgarian Energy Holding EADは NATIONAL ELECTRICITY COMPANYの親会社です。
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