「2025年度グッドデザイン賞」において
「重粒子線治療装置 CI-1000」が『経済産業大臣賞』および
『グッドデザイン金賞』を受賞

~4件の『グッドデザイン賞』を受賞~

2025年10月15日

株式会社 東芝
東芝エネルギーシステムズ株式会社
東芝プラントシステム株式会社

 東芝グループの「重粒子線治療装置 CI-1000」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2025年度グッドデザイン賞」において、『グッドデザイン金賞』およびその中でも特に栄誉ある『経済産業大臣賞』を受賞しました。

 本装置は、『グッドデザイン賞』受賞対象のうち、これからの生活・産業・社会を導き、明日を拓き得る優れたデザインとして選出される『グッドデザイン・ベスト100』に選ばれ、その中でも特に優れた19件に贈られる『グッドデザイン金賞』を受賞しました。さらに、『グッドデザイン金賞』の中から、我が国の経済の発展に寄与すると認められわずか3件のみに贈賞された『経済産業大臣賞』に選ばれました。

 また、「回転繊維体を用いたOD法向け前処理装置Habuki™」、「Delighting Everyone Project」、「五井火力発電所」の3件もそれぞれ独自の価値とデザイン性が高く評価され『グッドデザイン賞』を受賞しました。

■経済産業大臣賞およびグッドデザイン金賞とグッドデザイン・ベスト100

「重粒子線治療装置 CI-1000」

東芝および東芝エネルギーシステムズの共同応募による受賞となります。

 「重粒子線治療装置 CI-1000」は外科手術や入院の必要がない、がん治療の新たな選択肢となるシステムです。従来システムからさらに技術を進化させながら大幅な小型化を実現しました。日本の優れた医療技術と上質なサービスをワンパッケージで提供し、優れた治療体験とQOL(Quality of Life)の向上により、多くの人々のウェルビーイング(心身の健康と幸福)を実現した点が高く評価されました。
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■グッドデザイン賞

(1)「回転繊維体を用いたOD法向け前処理装置Habuki™」

 Habuki™は従来の下水処理プロセスをリデザインする前処理装置です。流入下水を反応タンクの前段で前処理する新技術で、反応タンクの処理能力を従来の倍近くまで高め、エネルギー消費・維持管理コストの低減、ライフサイクルコスト(LCC)縮減を実現しました。さらに、設備の更新工事や災害時の仮設運用にも新たな有効性を創出した点が評価されました。
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(2)「Delighting Everyone Project」

 「Delighting Everyone Project」は、大洋州の島嶼国の「未電化地域」向けに、現地の商店をサービス拠点にして再生可能エネルギーで充電した電気製品のシェアリングサービスとその基盤となる決済インフラを構築する事業開発プロジェクトです。住民が再生可能エネルギー由来の電気を手軽に使える「誰もが享受できるインフラ」を実現し、地域コミュニティの生産性と生活の質の向上を目指した点が高く評価されました。
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(3)「五井火力発電所」

株式会社東芝、東芝エネルギーシステムズ株式会社、東芝プラントシステム株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社竹中土木、株式会社大建設計との共同応募による受賞になります。

 五井火力発電所(千葉県市原市)の建て替えにあたり、開発初期から建設・運用に関わる多くの人々と対話型ワークショップを実施し、課題や将来のあるべき姿を丁寧に共有し「見やすい・理解しやすい・心地よい・運用しやすい」というグランドコンセプトを共創しました。ヒューマンエラーを未然に防ぐ機能的なデザインにより効率と安全を両立し、所員の誇りと愛着を育む先進的な設備・空間を創出する取り組みが高く評価されました。
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 受賞アイテムは、11月1日から5日まで東京ミッドタウンにて開催されるグッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」にて紹介されます。

グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。