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(株)東芝
東芝は、ニオブチタン酸化物(Niobium Titanium Oxide、NTO)を負極に用い、リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP電池)と同等の体積エネルギー密度を持ちながら約10倍以上※1の回数で超急速充電が可能なリチウムイオン電池を開発しました。本電池は、5分間で約70%の超急速充電が可能で、15,000回以上の充放電でも80%以上の電池容量を維持し長寿命です。また、原理的にリチウム析出が起こらず、低温~高温環境下でも安全です。稼働率が高く、厳しい外気温の中で運行されることが多いバスやトラックなどの大型商用車の電動化に適しています。また、超急速充電と長寿命性能から搭載量と交換頻度を減らすことで、導入及び運用のコスト低減が期待できます。2018年にはCBMM(ブラジル)及び双日株式会社と共同開発契約を締結し、本電池の商業化に向けた協業を進めています。3社は、開発した本電池を電気バスに搭載し、2024年6月からCBMMが権益を所有するブラジル・ミナスジェライス州のアラシャ鉱山で、実走行の実証実験を行っています※2。
- 超急速充電サイクルを想定した部分充放電サイクル(完全充放電ではなく、一定の容量範囲内での充放電)において当社比較
- 東芝、双日、CBMMが超急速充電に対応するニオブチタン酸化物を用いた次世代リチウムイオン電池搭載の電気バス試作車を公開
SCiB Nb (テストサンプル)
東芝、双日、CBMMでのEVバス実証実験開始のセレモニー

