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東芝エレベータ(瀋陽)有限公司
東芝エレベータ(瀋陽)有限公司では標準エレベーター用のモータを製造しています。モータ本体にブレーキを取り付けるボルトには、従来刷毛で錆止め塗料を塗布し、自然乾燥させていましたが、塗料に含まれる有機溶剤や刷毛の洗浄作業により作業者の健康や環境に負荷がかかる、作業効率が悪い、塗料の無駄が多い、乾燥時間が長い、完成品質がよくないなどの問題がありました。
そこで、遊休状態であった集塵装置に廃材の鉄板と磁石を用いて、自動塗装処理装置を設計・製作しました。密閉された塗装室の中で、磁力によりボルトを吸い付かせた磁石板を昇降させる仕組みで、ボルトを塗料に直接漬け込んだのちに、電動ファンで強制的に乾燥させます。塗装室の空気は活性炭濾過機能付きの集塵装置にて有機溶剤を吸着し、大気に排出します。
本装置により、作業者の健康確保及び環境汚染リスクの低減を図りました。更に塗料の使用量は改善前と比較して約33%削減、作業時間は約84%削減したほか、塗装ムラが無くなるなど品質の向上が実現しました。
改善前
改善後