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(株)東芝 研究開発センター
2019年7月より欧州RoHS指令の制限物質に追加された4種フタル酸エステルについて、調達品の受入検査や製造工程の品質管理をするためのスクリーニング法の一つとして「薄層クロマトグラフィ(TLC)法」を開発し、東芝グループ内での運用を図っています。
フタル酸エステルのスクリーニングに求められるスペックは使用者によってさまざまであるため、目的に応じて手法を選べることが重要です。スクリーニング法はいくつかありますが、それぞれに特徴があり、TLC法は低コストかつ簡便であるという点が特長です。国内外の電気電子業界においてフタル酸エステルの管理コストを低減させたいという要求もあることから、当社はスクリーニング法の選択肢の一つとしてTLC法の国際標準化を推進し、2023年5月にIEC 62321シリーズ※のフタル酸エステルスクリーニング法のひとつとして規格化されました。
- 国際電気標準化会議(IEC)における製品含有化学物質試験法シリーズ。
「簡易スクリーニング法」のイメージ
- 塩化ビニル、ニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴムを想定
- 薄層クロマトグラフィ