研究開発
安全性に優れた次世代炉・新型炉の追求
次世代炉
革新軽水炉 iBR
事故時の緊急避難や長期移住を不要にする安全コンセプトで開発しました。過酷事故時でも高い信頼度があり、格納容器のベントが不要です。
二重円筒格納容器、静的安全系の採用により7日間のグレースピリオドを達成します。
航空機落下対策を施した格納容器建屋内に静的安全系を収納することにより、特重施設を合理化できるため、高い経済性も実現可能となります。
※ iBR : innovative,intelligent,inexpensive BWR
1350MWeクラスはiB1350と呼称しておりましたがiBRに統一しました。
"カーボンニュートラルとエネルギー安全保障を可能にする革新軽水炉iBR"についてはこちらをご覧ください
新型炉
超小型炉MoveluX™
事故時には減速材物性に基づく自律的な炉停止機能により人的操作なしで自然に炉停止・除熱ができます。
経済性も追求するために、ヒートパイプを採用することで動的機器を排除し、固体減速材の採用によりシステムを低圧化することでプラントの簡素化を図っています。
超小型炉MoveluX™は700℃程度の熱を供給できるため、熱供給・水素製造など多目的に利用できます。
※ MoveluX™:Mobile-Very-small reactor for Local Utility in X-mark
小型高速炉4S(Super-Safe, Small & Simple)
ナトリウム冷却の高速炉です。
空気の自然循環を活用した炉心冷却機能の採用により信頼性を向上し、高い安全性を実現しました。
炉内機器に静的機器を適用することで、メンテナンス性も軽減しています。
長期間(最長30年)燃料交換が不要な仕組みです。
高温ガス炉HTGR (High Temperature Gas Reactor)
高温ガス炉の特長として燃料溶融が発生せず、水素・水蒸気爆発をしないことから、高い安全性を持っています。また、パッシブな自然循環による崩壊熱除去システムを採用しており、過酷事故時でも温度変化が緩慢で、運転員による早急な対応が不要です。
高温ガス炉から取り出した高温の熱は発電だけでなく、海水淡水化、水素製造、化学プラント向け蒸気供給など、多目的に利用することが可能です。また、蓄熱技術と組み合わせて、再生可能エネルギーの発電出力の変動を吸収することができます。