福島第一原子力発電所3号機向け燃料取扱設備に関する富岡労働基準監督署からの是正勧告および同設備の不具合について

お知らせ

原子力

その他

2018年8月29日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 当社は、福島第一原子力発電所3号機において使用済燃料プール内のガレキ、燃料の遠隔操作による取り出し作業に向けた燃料取扱設備の試運転を進めていますが、当社協力会社が定格荷重を超過した重量物をクレーンで吊り上げたため、元方事業者として安全衛生法第29条に違反したとして、富岡労働基準監督署より8月17日に是正勧告を受けました。

 当社は、今回の是正勧告を真摯に受け止め、今後、同様の事案を発生させることのないよう、労働基準監督署の指導のもと改善措置を行い、再発防止に努めてまいります。 また、3月から8月にかけて当該設備に関する不具合が下記3件発生いたしました。現在、原因調査および復旧に向けた対応を継続しております。

 今回の燃料取り出しに向けた一連の作業において、本不具合の発生および是正勧告をうけたことにより関係者の皆様には多大なるご心配をおかけしましたことを、深くおわび申し上げます。

  当社は、原因調査および再発防止策の着実な実行と早期復旧に全力で努めていく所存です。

1.富岡労働基準監督署からの勧告について

勧告日

2018年8月17日

勧告内容

安全衛生法第29条の違反による是正勧告(協力会社が定格荷重を超える荷重をかけて使用したことに対し、法律又は命令の規定に違反しないよう必要な指導を行っていないこと)

原因および再発防止策

今回の事象の原因は、落成検査後においてクレーン則を十分に理解せず現場作業を行ったことによるものです。

再発防止策としては、当該クレーンを使用する弊社社員、協力会社社員及び作業員に、今回の事象の教育とともに定格荷重を超えて使用してはならない旨を周知し、現場作業前に吊荷重量が定格荷重以下であることの確認を徹底していきます。

2. 不具合の詳細について

(1) クレーン主巻のインバータ損傷

発生日 2018年3月16日
発生事象 クレーンの試運転中に主巻インバータ異常の警報が発生し、クレーンが停止した。

(2) 燃料取扱機のマストに係る異常警報発生

発生日 2018年8月8日
発生事象 マスト(燃料把握機)下降操作中にマストに係る異常警報が複数発生、自動停止し動作不可となった。

(3)クレーンに係る警報発生

発生日 2018年8月15日
発生事象 資機材をトレーラーに積み込むため、クレーンを用いて資機材を吊り上げたところ、異常警報が発生しクレーンが自動停止した。

*8月29日訂正:原因の表現に誤りがあったため訂正しました。

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