ニュースリリース

ニュージェネレーション社、英国原子力廃止措置機関と土地契約を締結

2015年07月15日

 当社が出資するニュージェネレーション社(以下、NuGen社)は、同社が進める英国西カンブリア地方・ムーアサイドにおける原子力発電所新規建設計画において、英国原子力廃止措置機関(以下、NDA)と、NDAが有する土地に関する契約を締結し、開発に必要な土地を使用することが可能になりました。
 本契約は2014年6月に当社がNuGen社の株式の60%を取得した際にNDAと締結した、土地オプション契約に基づくオプション行使によるものです。今回の土地に関する契約は、ウェスチングハウス社が展開する加圧水型原子炉「AP1000™」3基の建設を予定している本プロジェクトの重要なマイルストンであり、プロジェクトが大きく前進したことになります。

 NuGen社は、同社がこれまで進めてきたサイト調査で、ムーアサイドの土地が現時点において、IAEA(国際原子力機関)のガイドラインに準拠し、「AP1000™」3基の建設に適していることを確認したことを受け、同社取締役会にてNDAとの土地に関する契約を承認しました。これによりNuGen社は本格的な開発を実施することができるようになり、今後、秋にかけて継続してサイト調査を実施し、詳細計画やサイト施設レイアウトを作成する予定です。

 ムーアサイドの原子力発電所は、2024年に稼働を開始する予定で、単一の原子力発電所の建設計画として欧州最大規模の発電所となる予定です。本発電所が本格的に稼働を開始すると、合計で340万キロワットの電力が創出され、英国で予測される電力需要の約7%の電力を供給することが可能になります。
本プロジェクトは、英国の既存発電所の廃止に伴い英国政府が掲げた、低炭素化とエネルギー安全保障に関する目標達成および、原子力発電所の新規建設に海外の主要な投資家を招き入れるという同政府の政策に貢献するものです。
 NuGen社は今後、2024年の「AP1000™」初号機稼働に向けて最終的な投資判断が予定されている2018年末までに、規制、認可および商業活動に関する多岐にわたる準備作業を進める予定です。

 当社は、今後も欧州において「AP1000™」の提案活動を積極的に展開し拡販を図るとともに、高効率で安定的な電源確保に向け、火力・原子力などの基幹電源や再生可能・新エネルギーのベストミックスによりグローバルに事業展開し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。