インドの165カ所の発電所を対象に
EtaPRO™を活用したDXソリューションの契約を締結

~異常兆候の早期検知により発電所の運営効率向上及び電力の安定供給に貢献~

2025年10月09日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

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 当社のインド現地法人で、発電所設備のエンジニアリング・製造・サービスを行う東芝ジェイエスダブリュー・パワーシステム社(Toshiba JSW Power Systems Private Limited、以下、東芝JSW社)は、インド最大の発電会社であるインド火力発電公社(NTPC Limited、以下NTPC)と、NTPCが保有・運営する火力や再生可能エネルギーを含めた発電所165カ所(計画中を含む)を対象とした、NTPC初となる統合集中監視システムの納入契約を締結しました。本システムは2027年春頃から稼働予定です。本システムには、世界60カ国以上、約763GWの発電容量に導入実績を持つ当社のプラント監視ソフトウェア「EtaPRO™」が活用されています。

 本システムでは、各発電所に設置されたセンサーから収集される運転データを、AIを活用してリアルタイムで解析します。異常兆候の早期検知と要因分析を行い、トラブルの未然防止を図ります。さらに、検知結果に基づいて保守業務のプロセスを自動実行・管理することで、発電所の停止回数や停止期間の大幅な削減を実現します。蓄積されたデータは、将来的な異常予知の精度向上と保守業務の効率化に活用されます。今後段階的に導入を行い、最適なソリューションとなるよう調整した上で、2027年春頃からの稼働を目指します。

 インドでは高い経済成長に伴い、電力の設備容量を2022年の399GWから2032年までに900GWへと拡大する計画が進められている中で、発電所の安定稼働と高信頼性の確保が強く求められています。本システムの導入により、発電所の運営効率向上と電力の安定供給に貢献でき、より迅速かつ的確な保守サービスの提供が可能となります。当社は今後も個々の顧客が抱える課題の解決に向けて、他の発電事業者にも受注拡大を図っていきます。

 当社は国内外において、既存の技術・サービスにデジタル技術を融合した新たなサービスを提供することで、エネルギーの安定供給とカーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの実現に貢献していきます。

注:出典 インド政府の電力計画 National Electricity Plan (Vol I: Generation) March, 2023

システム概念図

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