ニュースリリース

フィリピンのカラカ火力発電所における提携について

発電所のトータルアセットマネジメントサービスを提供
2017年07月27日

 当社は、フィリピンの大手財閥DMCIホールディングスの火力発電事業会社であるSem-Calaca Power Corp.(以下、SCPC社)と、同社がフィリピンのルソン島南部で運営するカラカ火力発電所についての、発電効率向上、IoT技術を活用した予兆監視や発電設備の寿命延長を含むトータルアセットマネジメントサービスに関する提携に合意し、このたび覚書を締結しました。

 本覚書で合意した項目について、両社は、IoT技術を活用した機器の故障や劣化の予兆監視、発電設備の寿命延長、運転・管理能力強化を目的とした人材トレーニングおよび補修・維持能力の強化を順次実施していきます。

 カラカ火力発電所は、1号機から4号機で構成される総出力900MWの石炭火力発電所です。当社は、1984年に当社製蒸気タービンおよび発電機を1号機に納入しており、以来継続して同発電所の技術サポートを積極的に行ってきました。当社のこれまでのアフターサービスが高く評価され、今回の合意につながりました。

 フィリピンでは経済成長に伴い電力需要が毎年6%程度伸びており、2016年はエルニーニョ現象による気温上昇の影響も重なり、前年比10%の伸びを記録しました。同国では、国内の発電量の36.5%が石炭火力発電により賄われており、既設の石炭火力発電所の発電効率向上や、運転・保守員の能力向上が不可欠となっています。

 当社は今後も、IoTを含む最新の技術を用いて発電所における顧客サポートをグローバルに展開することで、世界の電力の安定供給に貢献していきます。

カラカ火力発電所の概要

1.発電所名 : カラカ石炭火力発電所
2.所在地 : フィリピン ルソン島 バタンガス州 カラカ地区 
3.当社納入設備 : 300MW蒸気タービン・発電機及び関連機器(カラカ石炭火力発電所1号機)
4.総出力 : 900MW(1号機~4号機)

 

前列左から、当社エネルギーシステムソリューション社火力・水力事業部長小西崇夫、SCPC社社長兼COOビクター コンスンヒ氏(Victor A. Consunji) 、DMCIホールディングス社社長兼CEOイシドロ コンスンヒ氏(Isidro A. Consunji)、 後列右 セミララマイニングアンドパワー社 調達・物流副社長 ハイメ ガルシア氏(Jaime B. Garcia)