インド国産 超臨界石炭火力発電所向け大型蒸気タービン・ロータを初出荷

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火力

受注・納入

2015年8月12日

株式会社東芝 電力システム社

 当社は、インド クドゥギ超臨界石炭火力発電所2号機向けに、同国タミルナドゥ州チェンナイに製造拠点を置くグループ会社の東芝ジェイエスダブリュー・パワーシステム社(Toshiba JSW Power Systems Pvt. Ltd.、以下、東芝JSW社)の工場から、蒸気タービン低圧ロータ(蒸気タービンで最大の回転部品)を8月4日に出荷しました。インド国内において、出力80万キロワット級の大型ロータが加工・組立・試験まで含めて一貫製造され、出荷されたのは初めてです。

 東芝JSW社は、エンジニアリング・製造・調達・建設・サービスの一貫体制の構築を目的に設立したインド現地法人で、同社チェンナイ工場は2012年に本格稼働を開始し、インド国内の火力発電プラント向けに蒸気タービン発電機等の製造を行っています。これまで、インド火力発電公社(NTPC:NTPC Ltd.)から受注したクドゥギ超臨界石炭火力発電所1号機(80万キロワット)、およびメジャ・ウルジャ・ニガム社(MUNPL:MejaURJA NIGAM Pvt. Ltd.)から受注したメジャ超臨界石炭火力発電所1号機(66万キロワット)向けに、タービン静止部品の製造、出荷を行ってきました。今回、初のチェンナイ工場製タービン・ロータとして、クドゥギ超臨界石炭火力発電所2号機向けに出荷しました。

 インド国内では今後も電力需要の拡大が見込まれるとともに、周辺の東南アジア、中近東、アフリカでも電力需要の大幅な拡大が期待され、大規模なプロジェクトが多数計画されています。このような背景のなか、当社は東芝JSW社チェンナイ工場のタービン・発電機の製造能力と同社グルガオン・エンジニアリングセンターのEPC(※)能力を活用し、今後もチェンナイ工場で一貫製造したタービン・発電機を順次出荷する計画です。さらに、インド国内はもとより、インドを起点に電力需要の拡大が見込まれるインド周辺地域へ向け、グローバルに事業を展開していきます。

* 2015年11月のOECD輸出信用作業部会にて基本合意され、OECD公開文書TAD/PG(2016)1のANNEX Ⅵとして記載されている石炭火力の公的金融支援の条件に照らすと、本石炭火力発電所の技術は超々臨界圧に区分されます。(2016年11月7日追記)

※ EPC(Engineering Procurement and Construction):設計(Engineering)、調達(Procurement)、据付工事(Construction)を含む、建設プロジェクト全体の一括契約。


クドゥギ2号機用80万キロワット超臨界タービン低圧ロータ全景
クドゥギ2号機用80万キロワット超臨界タービン低圧ロータ全景
出荷前の記念撮影
出荷前の記念撮影

以上

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