豪州の火力発電所向け大型改修工事を契約

― 高性能化で60MWの出力増強を実現 ―

ニュースリリース

火力

受注・納入

2019年7月 8日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 当社のオーストラリア現地法人である東芝インターナショナル・オーストラリア社は、オーストラリアの電力会社であるエナジーオーストラリア社から、ニューサウスウェールズ州の東部に位置するマウントパイパー火力発電所の改修工事について、蒸気タービン・発電機および監視装置などの周辺機器供給を含む据付工事の契約を締結しました。機器供給は当社が行い、2021年までに全ての工事を完了する予定です。

 マウントパイパー発電所は、1992年に1号機、1993年に2号機が運転を開始した石炭火力発電所で、いずれも当社製の蒸気タービン・発電機が採用されています。現行機はニューサウスウェールズ州の電力の約15%を供給可能です。今回の更新工事により、従来と同量の石炭で出力を60MW向上することができ、約5万5千世帯分の発電能力の増強に貢献します。

 オーストラリアでは、電源構成の変化に対応した系統増強コストを主要因として、卸売価格の電気料金が高騰しています。そのため、老朽化した石炭火力発電所の高効率化と低炭素化を両立する発電設備が求められており、マウントパイパー発電所の改修工事もその一環です。今回、当社の高い技術力や現地に根ざした提案力が評価され、契約に至りました。当社は、昨年ニューサウスウエールズ州東部に位置するベイズウォーター火力発電所の改修工事についても、蒸気タービンおよび発電機更新用の機器供給を含む据付工事の契約を締結しています。

 当社は、今後も需要に応じた最適なソリューションを提供していくことで、電力の安定供給と環境負荷低減の両立に貢献していきます。

案件概要

発電所名:マウントパイパー発電所
所在地:オーストラリア ニューサウスウェールズ州
発電所オーナー:エナジーオーストラリア社
契約範囲:2×700MW級蒸気タービン・発電機および周辺機器の改修
出力増強:60MW

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