ニュースリリース
三川発電所がバイオマス発電所として運転開始
CO2排出量を年間約30万トン削減当社子会社の株式会社シグマパワー有明が運営する三川発電所(福岡県大牟田市)は、このたび設備のリニューアル工事を完了し、本日、バイオマス発電所として営業運転を開始しました。本リニューアルにより、三川発電所は当社グループが運営する初のバイオマス主体の発電所となります。発電出力は5万kWで、一般家庭約8万戸分に相当する電力を供給します。
三川発電所は、2005年に当社グループ会社の拠点として石炭による発電事業を開始しました。2008年からは木質バイオマスと石炭の混焼による発電を開始し、世界的な地球温暖化対策の流れを受け、今回のリニューアルを行うことになりました。主燃料としてバイオマス燃料であるパーム椰子殻(Palm Kernel Shell、以下PKS)を採用することで、従来と比較してCO2排出量を年間約30万トン削減できます。PKSは主にインドネシアから輸入し、発電所に近接する三池港から年間約20万トン陸揚げします。また、PKSを最大3万トン貯蔵できるサッカーグラウンド約3面分の専用置場を発電所構内に設置し、安定した電力供給を実現します。
当社は、CO2分離回収技術や高効率発電機器の実証を行う開発拠点としても三川発電所を活用しており、2020年には環境省の「環境配慮型CCS注実証事業」として、三川発電所への大規模CO2分離・回収実証設備の付設が完了する予定です。
当社は今後もCO2排出量の削減のための技術開発を進めるとともに、環境に配慮した発電所および再生可能エネルギーの普及に貢献していきます。
- 注
- Carbon dioxide Capture and Storage 二酸化炭素回収・貯留の略
三川発電所の概要
発電所名 |
株式会社シグマパワー有明 三川発電所 |
発電所所在地 |
福岡県大牟田市新港町1番地46 |
発電方法 |
バイオマス発電(タービンおよび発電機は東芝製) |
発電規模 |
50,000kW |
燃料 |
パーム椰子殻(PKS) |
事業開始 |
2005年5月1日 |
バイオマス発電設備 |