世界最高水準の発電効率55%を実現した
次世代型純水素型燃料電池システムの実証運転を開始

ニュースリリース

水素エネルギー

研究開発・技術

2016年2月10日

東芝燃料電池システム株式会社

今回、当社が開発した出力700Wの純水素型燃料電池システムは、2014年度に開発したモデルをベースとして開発を進め、今回、水素利用効率を向上させるとともに、電池部材の改良により電池電圧特性を向上させることなどで、世界最高水準の55%の発電効率を実現しました。また、本システムは水素をそのまま燃料とするためCOを全く発生させずに発電できるほか、1~2分という短時間で発電を開始することが可能です。本実証実験により、2017年までに稼働データを収集するとともに運転方法や適用メリットなどを検証していきます。

本日開所した東京都大田区内のイワタニ水素ステーション東京池上において、当社が開発した世界最高水準注1の発電効率を実現した次世代型純水素型燃料電池システムが実証運転を開始します。

水素によって発電した電気は、イワタニ水素ステーション東京池上内に併設されたコンビニエンス・ストアの照明などに利用します。また、発電の際に作られた温水は、コンビニエンス・ストア内の洗浄用シンクで利用される予定です。

なお、本システムは、2014年に山口県が公募した「やまぐち産業戦略研究開発等補助金」事業において、山口リキッドハイドロジェン株式会社、長府工産株式会社、岩谷産業株式会社と共同で採択を受け、当社が開発を担当しているものです。

東芝グループは、水素社会の実現を加速するため、水素が作るCOを排出しない持続的で安心安全快適な社会を目指し、今後も水素社会の実現に向けた様々な取り組みを進めていきます。

  • 注1 当社調べ(2016年2月)

システムの主な仕様

燃料 純水素
発電効率 55%
総合効率 95%
耐久性 8万時間
起動時間 1~2分
自立機能 あり
  • ※ 補助ボイラーについては、水素燃料に対応したシステムを開発中です。
    なお、今回納入する実証システムの貯湯ユニットは、株式会社長府製作所製の従来型エネファーム向け貯湯ユニットを使用しています。

実証システムの外観

実証システムの外観

以上

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