「道の駅なみえ」に純水素燃料電池システム「H2Rex™」を納入

― 「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」からの水素を活用 ―

ニュースリリース

水素エネルギー

受注・納入

2020年8月 3日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 当社は、福島県浪江町に一部施設が8月1日にオープンした「道の駅なみえ」向けに、純水素燃料電池システム「H2Rex™」を納入しました。本システムは、7月に本格稼働した世界最大級となる水素製造装置を備えた「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で製造された水素を利用し、需要に応じて電力を供給、またその過程で発生する熱も有効活用するもので、2020年10月頃に稼働予定です。

 「H2Rex™」は、水素を直接用いて、CO2を発生させずに発電するシステムで、約5分で発電を開始することが可能です。この度「道の駅なみえ」に納入した「H2Rex™」は定格出力3.5kWで、発電した電力は照明や空調など、「道の駅なみえ」の一部で利用され、発電の過程で発生する熱はお湯として手洗い水などに有効活用されます。

 当社は、浪江町において、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、東北電力株式会社、岩谷産業株式会社とともに、FH2Rを建設、水素を用いて電力系統に対する需給調整を行うことで、蓄電池を使わずに出力変動の大きい再生可能エネルギーの電力を最大限利用し、クリーンで低コストな水素製造技術の確立を目指し実証を行っています。「道の駅なみえ」は、FH2Rから車で10分弱の場所にあり、今回の「H2Rex™」で使う水素は、FH2Rで製造され、カードルに充填し運搬されます。
 
 浪江町では、「浪江町復興スマートコミュニティ計画」に基づき「道の駅なみえ」をエネルギーマネジメント拠点として、新たなまちづくりの実現に向けた取り組みが進められており、今回の「H2Rex™」もその一環として導入されたものです。本件は、あづま総合運動公園およびJヴィレッジに続き、FH2Rで作られた水素を「作り」、「貯め・運び」、「使う」という一連のサプライチェーンを福島県内で実現する3番目の事例となり、再生可能エネルギー由来の水素を用いて、いつでも電気と熱を供給できます。

 当社は今後も、水素の製造から利活用まで様々な水素関連技術の開発を進め、水素社会の実現に貢献していきます。

「道の駅なみえ」に納入した3.5kW「H2Rex™」

「道の駅なみえ」に納入した3.5kW「H2Rex」

発電の過程で発生する熱を活用した温水供給設備

発電の過程で発生する熱を活用した温水供給設備

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