研究開発・技術
ネガワットアグリゲーションにおける需要家の組み合わせを最適化するポートフォリオ管理技術
近年、再生可能エネルギーの導入拡大や、気候の変化による電力の需給ひっ迫が起こり、電力供給の安定運用に影響が出ている。我が国では、電力会社の要請に応じて、工場やビルなどの需要家が電力負荷を削減するデマンドレスポンス(DR)が、2017年に導入された。ネガワット(削減できる電力)は、季節や、時間帯、設備の稼働状況などで変化するため、需要家からネガワットを集めて電力会社に提供するネガワットアグリゲーションでは、状況に応じて複数の需要家を適切に組み合わせる必要がある。
東芝グループは、需要家のネガワットを予測することで、最適な組み合わせを選び、安定したネガワット提供を実現する需要家ポートフォリオ管理技術を開発した。過去のDRの実績データを基にシミュレーションを行い、この技術を用いることでより多くのネガワットが得られることを確認した。
(図)DRサービス事業のスキーム