研究開発・技術

電力流通の変革を支えるデジタルサービス

 電力業界では,電力系統の安定運用や業務の効率化とともに,高経年設備の最適な更新や設備形成の合理化などが求められている。また,近年のIoT(Internet of Things)技術の高度化に伴い,送配電事業者のデジタル化による業務変革が急速に進んでいる。


 東芝グループは,国内外向けに多数納入してきた電力流通設備の技術・ノウハウを活用し,フィジカル( 現実)空間における電力流通設備とその運用状態をサイバー空間でモデル化したデジタルツインを構築し,系統設備の設計・製造情報及びフィールドにおける運用データを使って電力系統の設備形成とその運用を変革するデジタルサービスを開発している。ダッシュボードによる変電所運用状態の可視化や,状態基準保全(CBM:Condition Based Maintenance)サービスによる保全業務の省力化,デジタルライブラリーサービスによるドキュメント類の相互連係などで,送配電事業者の課題解決と新たな価値創出に貢献する。

概要図