研究開発・技術
フィジカル領域の強みを生かした自家発電設備の最適運転支援システム
国内の工場やコンビナートに設置されている自家発電設備は,増設や部分更新を重ねた複雑な構成であることが多い。製造プロセスで必要な電力や蒸気の需要変動に応じて,柔軟かつ効率的に運転する必要があり,熟練した専門オペレーターによる的確な操作が欠かせなかった。
東芝エネルギーシステムズ(株)は,火力発電向けエンジニアリングを通して培ってきたフィジカル領域の強みを活用したデータ分析により,自家発電設備の挙動を把握する技術を開発した。この技術を生かして,需要変動時にも安定した高効率な運転をサポートする最適運転支援システムを,エネルギーシステム向けIoT(Internet of Things)プラットフォーム上に構築して,顧客の環境やニーズに合わせたサービスを提供する。