「川崎CNブランド2023」大賞受賞および認定取得について

2023年11月17日

東芝エネルギーシステムズ株式会社
東芝インフラシステムズ株式会社

この度東芝エネルギーシステムズ株式会社および東芝インフラシステムズ株式会社は、「川崎CNブランド等推進協議会※1」より、2023年度の「川崎CNブランド※2」の認定を受けました。
東芝エネルギーシステムズ株式会社においては、浜川崎事業所で開発・製造した「72kV ガス絶縁開閉装置(GIS) AEROXIA™」が、川崎CNブランド大賞を受賞しました。電力用ガス絶縁開閉装置において、国内初の自然由来ガス※3を絶縁媒体に使用することで、温室効果ガス排出量をCO2換算で約67%※4削減します。この技術革新がカーボンニュートラルの実現に大きく貢献する製品であると高く評価されました。
東芝インフラシステムズ株式会社においても、小向事業所で開発・製造した「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(TW4682)」および「倉庫運用管理システム(WES)」がCO2排出量削減など環境負荷の低減に貢献している製品・技術として、川崎CNブランドに認定されました。

東芝グループは、「環境未来ビジョン2050」を掲げ、2050年までにバリューチェーン全体のカーボンニュートラルの実現を目指し活動を推進しています。今後も同ビジョンに基づき、環境に配慮した製品・サービスの提供、事業活動に伴う環境負荷やリスクの低減、地域・社会に根付いた環境活動を行い、持続可能な社会の実現に貢献します。

東芝エネルギーシステムズ株式会社

川崎CNブランド2023 大賞


72kV ガス絶縁開閉装置(GIS)AEROXIA™
国内初の自然由来ガスを絶縁媒体に用いた電力用ガス絶縁開閉装置※5

《評価のポイント》

  • CO2に比べて約24,300倍の地球温暖化係数を有するSF6を不使用。
  • 使用・維持管理におけるSF6ガスの排出量が0になるため、現行機種より温室効果ガス排出量を大幅に削減。

《講評(川崎推進協議会より)》

国内初の自然由来ガスを用いたイノベーションと言える製品であり、現在欧州および北米を中心に電力用SF6ガスの環境規制も進展していることから、将来に向けてカーボンニュートラルの実現に大きく貢献することが期待される製品である。

東芝インフラシステムズ株式会社 

川崎CNブランド認定(製品・技術部門)


マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(TW4682)
ゲリラ豪雨の兆候とその雨量を迅速かつ高い精度で予測することを可能にした気象レーダ

《評価のポイント》

  • 二重偏波パッチアンテナの採用等により、従来の単偏波型フェーズドアレイ気象レーダ2台分の機能を有することで、省エネ化・省資源化を実現。
  • 耐震性能を2倍にしつつ軽量化したことにより、設置場所の制約を可能な限り排除。

川崎CNブランド認定(製品・技術部門)


倉庫運用管理システム(WES)
人/機械/システムのデータを「見える化」「分析」「最適化」する倉庫運用管理システム

《評価のポイント》

  • 複雑に変化する倉庫の状況にあわせて、最適な運用管理と業務実行をサポートすることで、機器の運用効率アップを実現し、消費電力を削減。
  • 倉庫内のロボットエリアと人の作業スペースの効率的な配置や、倉庫全体のシステムの再構築により、更なる消費電力の削減も期待できる。

認定式の様子(2023年11月15日)  

72kV ガス絶縁開閉装置(GIS)AEROXIA™

マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(TW4682)

倉庫運用管理システム(WES)

  • 神奈川県川崎市発の脱炭素化や経済の活性化に向けた取組を推進するため、川崎市と産業支援団体等で構成。
    市民、行政、事業者が連携・協働し、それぞれの強みを活かしながらよりよい事業への発展を目指し、経済の活性化だけでなく、市民生活を豊かにし、温室効果ガスの削減など温暖化対策に寄与するものとして認定・認証製品のさらなる普及促進を支援している。
  • 原材料調達から廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体を通じて従来製品などと比較し、CO2がより削減された川崎発の製品・技術などを2009年度から認定する制度。2023年度は従来の「低CO2川崎ブランド」から、カーボンニュートラルの実現を目指した「川崎CNブランド」に改称。
  • 乾燥空気(ドライエア):窒素と酸素の二種混合ガスを使用。
  • IPCC第5次評価報告書等のデータを使用した算定結果。
  • 変電所などに設置される電気回路の切替装置。

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