製品の省資源化量の拡大
東芝グループ主要製品を対象に、製品・包装質量及び出荷台数から推定した2021年度投入資源量は約11万トンでした。2022年度以降も、引き続き省資源化量の拡大に向けて、あらゆる製品を対象に省資源設計を推進していきます。
※想定使用年数前の旧製品との比較により算出
【事例】LEDロケーションライト UNI-SOL(ユニソル)
東芝ライテック(株)
近年、省エネ対応としてLED 照明器具が幅広く普及しています。しかし特殊用途の照明は従来光源の製品も多くあり、映画・テレビのロケーション(以降「ロケ」)撮影では575Wメタルハライドランプを用いたロケライトが使われています。使用用途から小型・軽量が重要視され、同サイズ同光量でのLED化は大きな放熱器が必要で困難でした。ロケライトは使用時間が短いという点に着目し、LEDの寿命を短く設定し、通常より高光量で点灯させることで、ロケ撮影用のLEDロケライトUNI-SOLを商品化しました。明るさは同等、灯具質量1/2、光源寿命4倍(メタハラ比)、水銀レスで、実用性・環境性能ともに従来商品から大きく向上しています。
また、LED器具は光源寿命を迎えた際器具交換となりますが、UNI-SOLはLED光源交換方式とし、廃棄物を90%削減した環境配慮照明器具となっています。
本製品は2020年度エクセレントECP※に認定されました。
※上市時点において「環境性能No.1」を達成した当社製品・サービス
- LEDロケーションライト UNI-SOL(ユニソル)(東芝ライテック(株))
【事例】産業用インバータ(VF-AS3J)
東芝産業機器システム(株)
インバータは、モータの回転数を制御し機械を効率よく運転させることで省エネやCO2の削減に貢献するだけでなく、始動時の電流を抑えることで電源側の負担を減らし、受電設備を縮小できるなど、省資源化にも貢献する機器です。
2019年に発売した新型高機能インバータ「VF-AS3J」は、従来機種(VF-AS1)に対して約30%の損失低減を実現し、使用時のCO2排出量を削減します。また、本体の高機能化による部品点数の増加を各部品の再設計と高集積化によってカバーし、業界トップクラス※の小型・軽量モデルを実現しています。
なお、本製品は2019年度のエクセレントECPに認定されました。
※同機能をもつ機種間比較(2019年10月時点)
- 新型高機能インバータ VF-AS3J(東芝産業機器システム(株))
【事例】小径ダウンライト・小径ユニバーサルダウンライト
東芝ライテック(株)
近年、マンションやホテルの新規建築ラッシュにともない、小径のダウンライト及びユニバーサルダウンライトの需要が高まっています。このような市場環境のなか、重量0.4kg、埋込穴直径50mm、器具高さ100mmという業界トップクラスの省資源性・省スペース性を兼ね備え、天井面への施工性が優れた小口径施工対応の照明器具を開発しました。本製品は発光面が見えるときの角度(遮光角)を40°以上とし、照明器具を直接見たときの眩しさを大幅に低減しています。
また当社独自のGaN※1電源を搭載したことにより、低光束域※2での安定した点灯(0~100%までのなめらかな調光)を実現し、自然光に近い高演色の光を実現しました。
ホテルの居室やカフェなど、落ち着いた雰囲気を演出する場所でなめらかな調光による安定点灯を実現するとともに、省資源・省スペース性を確保し、資源の有効活用に貢献します。
なお、本製品は2019年度のエクセレントECPに認定されました。
※1 窒化ガリウム
※2 微小な電流領域
- LED小径ユニバーサルダウンライト(東芝ライテック(株))