生態系への配慮

中長期目標


  • 世界各国の化学物質管理に関する政策・規制への対応
  • 水資源の適正な管理
  • 事業所内外での生物多様性保全に向けた活動の推進

2021年度の成果


  • 化学物質総排出量原単位
    2020年度比 87%
  • 製品に含まれる特定化学物質の削減:欧州向け規制対象製品について代替化完了、継続的管理実施
  • 水受入量原単位
    2020年度比 91%
  • 生物多様性保全活動:生態系ネットワークの構築、希少種保護などの「5つの活動テーマ」に基づいた、グローバル約60拠点での活動

今後の課題と取り組み


「環境未来ビジョン2050」及び「第7次環境アクションプラン」のもと、世界各国の化学物質管理に関する政策・規制への対応や水資源の適正な管理、事業所内外での生物多様性保全に向けた活動を推進することにより、自然と人間が調和して暮らし、生態系からの恵みを享受し続けることのできる社会の構築に貢献します。

私たちが事業活動を行ううえで忘れてはならないのが、自然との共生です。私たち人類は、自然の恵みによって、いのちや暮らしを支えられています。この恵みを私たち人類が将来世代にわたり享受し続けるためには、人間が多様な生物のはたらきから成る生態系の一部であることを認識するとともに、生物多様性の損失と生態系サービスの低下を阻止するための取り組みをいっそう強化していく必要があります。

東芝グループは世界中のさまざまな土地に事業所を構えています。なかには水リスクの高い地域に立地する事業所や、製造時に多くの水や化学物質を使う事業所もあります。そして供給する製品・サービスの多くでさまざまな化学物質を使用しています。東芝グループは、水資源や化学物質の適正な管理を行うとともに、事業所内外での生物多様性保全に向けた取り組みを推進することにより、自然と人間が調和して暮らす、生態系からの恵みを享受し続けられる社会の構築に貢献していきます。なお、生物多様性保全活動については、世界中の国々で生物多様性の損失が加速しているため、それを食い止めるべく、2030年までに生物多様性を回復の軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」やScience Based Targets for Nature、TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)などの長期目標策定や開示に関するガイドラインの検討などが今後必要となります。