製品・技術サービス

電気の質を維持する変電所を支える変電機器

  • 電気の質の維持に貢献する変電機器
  • 電力流通の全体像
  • 安全で省スペースな変電所機器
  • ニーズに合わせて細やかに電圧調整に対応する受変電機器
  • コンパクトで安全性が高く、都市部に近い地下などでも採用
  • 世界最高クラスの日本の電力網を支えています

開閉装置、変圧器、避雷器、スイッチギヤ、各種受変電機器などの各種変電機器は、多くの優れた機能を持つ先端機器として世界中に認められています。豊富な実績と常に時代の最先端を拓く技術力で、電気の質を維持する変電所を支えます。

電力用SF6代替ソリューション AEROXIA™

カーボンニュートラルに貢献する自然由来ガスを用いた変電機器

SF6ガスは高電圧絶縁性能や電流遮断性能が非常に高く、変電機器のコンパクト化、保守の省力化に大きく貢献しています。一方で、大気放出された場合の地球温暖化への影響がCO2ガスの25,000倍以上と言われており、カーボンニュートラルの実現へ向け電力用SF6ガスの削減が望まれています。当社は安全性や環境面でのリスクが低く、かつユーザービリティの高い、自然由来ガスをもちいたコンセプトを志向しています。環境に調和し、省メンテナンス性に優れた、新しい時代に適した電力用SF6代替ソリューションとして、 AEROXIA™ ブランドを立ち上げ、製品ラインナップの拡充を進めてまいります。

※ “AERO”(自然由来ガス)+“AXIA”(ギリシャ語で価値)の当社造語。

AEROXIA™のブランドブックはこちら (PDF形式)PDFアイコン(8.8MB)

カーボンニュートラルに貢献する自然由来ガスを用いた変電機器
国内初適用となるSF6フリー72/84kV電力用ガス絶縁開閉装置
(※株式会社明電舎様と共同開発)

コンパクトで保守性に優れたガス絶縁開閉装置

限られたスペースを有効利用

ガス絶縁開閉装置は、気中開閉機器に比べコンパクトであり、人口過密地域、山岳地帯、地下などで使用可能です。限られたスペースの有効利用につながります。汚損に強く、塩害、砂嵐、湿気などの悪影響を防ぎ、高信頼性が実現されています。また、充電部は接地された金属タンクに収納されて手が触れることがないため、オペレータの安全性も最大限確保され、保守作業も削減されます。

300kV ガス絶縁開閉装置 (東京電力パワーグリッド株式会社 新古河変電所) 300kV ガス絶縁開閉装置 (東京電力パワーグリッド株式会社 新古河変電所)
300kV ガス絶縁開閉装置
東京電力パワーグリッド株式会社 新古河変電所

高電圧化・大容量化と省スペースを実現する変圧器

安全性を向上させる、燃えないガス絶縁変圧器

東芝は、1967年に日本で最初のSF6ガス絶縁変圧器を納入して以来、不燃性・環境調和、大容量化の研究開発を続けると共に、豊富な納入経験を蓄積してきました。その中でも全ガス絶縁、全ガス冷却方式の大容量SF6ガス絶縁変圧器については、世界で唯一、東芝だけが製品化に成功しています。SF6ガス絶縁変圧器は、高い不燃性、高い絶縁性、安全性を特徴とし、設置が簡単で、油漏れの危険がない環境に配慮された機器です。さらに、ガス絶縁開閉装置とガス絶縁変圧器を組み合せることで「全ガス絶縁変電所」にすることができ、防災や安全性の確保はもとより、設置スペースを小さくできるなど、多くの社会的要求に適した設備になります。

275kV-300MVAガス絶縁変圧器 (東京電力パワーグリッド株式会社 大井ふ頭変電所)275kV-300MVAガス絶縁変圧器 (東京電力パワーグリッド株式会社 大井ふ頭変電所)
275kV-300MVAガス絶縁変圧器
東京電力パワーグリッド株式会社 大井ふ頭変電所

輸送時の制約を克服する分解輸送変圧器(ASA変圧器)

ASA(Advanced Site Assembly)変圧器は、輸送時の厳しい制約を克服するため開発された、分解輸送・現地組立変圧器です。大型変圧器でも、ユニットに分解して低床トレーラで輸送できます。輸送制限が厳しい場所ほど輸送費用を低減でき経済性が向上します。また、単相器3台構成から三相一括構成にすることも可能となり、据付スペースを大幅に縮小できます。現地では、現場にクリーンハウスを設置し、高い信頼性を維持しながら短期間で再組立てできます。

500kV-1000MVA 分解輸送型三相変圧器 (中部電力株式会社 西部変電所変電所) 500kV-1000MVA 分解輸送型三相変圧器 (中部電力株式会社 西部変電所変電所)
500kV-1000MVA 分解輸送型三相変圧器
中部電力株式会社 西部変電所

重要な設備を落雷などから保護する避雷器

高性能で安全性、信頼性の高い
東芝避雷器

東芝は、落雷などによる異常電圧から機器を保護する避雷器の製造において100年以上の歴史があり、配電、電気鉄道、電力変電、送電、交直変換所など様々な分野で使用されています。
これらの避雷器を高度な最新技術で開発、製造し、国内外の多くのお客様に提供しています。

配電用避雷器詳細ページ

ポリマー形避雷器 ポリマー形避雷器

電圧と無効電力の制御

負荷変動による電圧変動を抑制する分路リアクトル

遅れ電流を供給して電圧を下げ、昼夜の電力使用変動による電圧の変化を調整します。東芝は1978年に初の500kV分路リアクトルを製作して以来、信頼性の高い数多くの大容量、高電圧分路リアクトルを製作しています。ラジアルブロック鉄心、ギャップ間セラミックスペーサなどの採用により、低振動化、低損失化、およびコンパクト化を実現しています。また、大規模な試験設備を有しており、最大容量分路リアクトルの試験が可能です。

高電圧分路リアクトル 高電圧分路リアクトル

高電圧大電力試験によるさらなる性能向上

コンベンショナル発電

JAB認定高電圧大電力試験所

高電圧大電力試験所は高電圧や大電力試験に限らず、広く電気試験をお引き受けいたします。ぜひご相談ください。また、電気機器の機械的な試験についてもご相談ください。

詳細は、高電圧大電力試験所のホームページを見てください。