一般社団法人 日本電機工業会(JEMA)が主催する「2025年度(第74回) 電機工業技術功績者表彰」において、「系統連系変換器の円滑導入を可能とする系統状態に応じた高調波共振抑制制御の開発」が電力部門の「優秀賞」を受賞しました。また、3件の技術が「優良賞」(電力部門1件、産業部門2件)を受賞しました。表彰式は、10月16日に東京會舘において行われました。
「電機工業技術功績者表彰」は、一般社団法人 日本電機工業会が技術の向上と合理化意欲を刺激して業界の発展に資するため、電力部門、産業部門、家電部門、ものづくり部門、IoT・AI・DX部門の5部門において電機工業の進歩発達に貢献した方を表彰するものです。
今般「優秀賞」を受賞した表彰テーマと概要について
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、再生可能エネルギーや蓄電池の導入、高効率な長距離送電を可能とする直流送電システムの構築が進んでいます。これらを主に交流である電力系統に接続するには、電圧の変換および交流と直流を変換する系統連系変換器が不可欠ですが、電力系統の状態は場所や時間によって変化し、系統と変換器の間で高調波共振注が発生することで、変換器の運転に支障をきたしてしまうという課題がありました。
今般、電力部門の「優秀賞」を受賞した「系統連系変換器の円滑導入を可能とする系統状態に応じた高調波共振抑制制御の開発」は、電力系統の状態に応じて高い安定性を確保できる高調波共振抑制制御技術を開発したものです。本技術は、変換器のソフトウェア実装を工夫することで導入初期から運用期にわたって高い安定性を実現できる点が特長です。従来必要とされていた、高調波フィルタの追加などの変換器回路設計の変更が不要となるため、高信頼化・小型化・低コスト化を実現したことが評価されました。
高調波共振の発生イメージ(左)と
今般提案した高周波共振抑制制御のシミュレーション波形(右)
電機工業技術功績者表彰 電力部門の「優秀賞」を受賞した
石黒 崇裕、関口 慧、真木 康次(左から順に)
表彰名 | 功績の題目 | 所属会社・部署・氏名※ |
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電力部門 優秀賞 |
系統連系変換器の円滑導入を可能とする系統状態に応じた高調波共振抑制制御の開発 |
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電力部門 優良賞 |
柱上設置可能なAll-SiC自励式変換器を適用した配電系統向け連続電圧補償装置の開発 |
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産業部門 優良賞 |
低耐圧シリコンデバイスを用いた超高効率変換器の開発とアクティブフィルタへの応用 |
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産業部門 優良賞 |
低圧直流配電向け半導体遮断器の開発と動作実証 |
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表彰名 | 功績の題目 | 所属会社・部署・氏名※ |
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電力部門 優秀賞 |
系統連系変換器の円滑導入を可能とする系統状態に応じた高調波共振抑制制御の開発 |
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電力部門 優良賞 |
柱上設置可能なAll-SiC自励式変換器を適用した配電系統向け連続電圧補償装置の開発 |
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産業部門 優良賞 |
低耐圧シリコンデバイスを用いた超高効率変換器の開発とアクティブフィルタへの応用 |
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産業部門 優良賞 |
低圧直流配電向け半導体遮断器の開発と動作実証 |
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- 被表彰者の所属会社・部署名は申請時点のものとなります。
注:特定の周波数の電圧や電流が異常増幅される現象
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