技術に対する信頼と期待を超えていく
技術は、豊かさ、便利さ、快適さ、そして安心を社会にもたらしてきました。東芝が生み出したNAND型フラッシュメモリやDVD、自動列車運転装置(ATO)、郵便区分機、自然由来ガス絶縁開閉装置などは、今日も人々の暮らしや社会を動かし、支え続けています。
近年では、豊かさや安心といった価値の意味が多様化しています。物質的な豊かさと自然の豊かさ、インフラの安定と地球環境の持続可能性、欲しい情報がすぐ取得できることとプライバシーの尊重——現代社会は、こうした複雑に絡み合う課題を同時に解決することが求められています。
社会、そしてお客様から寄せられる信頼と期待に日々応え続けること。信頼と期待を超える技術を創出する中で、人々の未来を切り拓いていくこと。そして、こうした技術が新たな信頼と期待を生み出し、社会とともに成長する原動力となること——それが総合研究所の使命です。
いまを支える技術、未来を創る技術、よりよく生み出す技術
東芝の製品やサービスは世界中の人々の暮らしやビジネスを支えています。私たちは、皆で未来を描くことのできる今日の社会が、明日もその先も続いていくように、製品やサービスの価値・性能・機能を高める新技術を生み出し続けます。
未来を語る中で見えてくる課題は多様です。私たちは、材料・設計・アルゴリズム・製造方法などの革新的な技術を創造し、世界を驚かせる製品・サービスを生み出します。
また、価値ある製品・サービスがより安心・効率的に使われ、ものづくりに関わる人々の大切な時間資源がより豊かな暮らしに生きるよう、その過程を深く理解し、生産性と品質を飛躍的に改善する技術を磨き続けます。
多様な人材の対話で、ともに未来を描く社会をつくる
未来は、社会が科学技術を育み、科学技術が新しい社会像を描くという循環の中にあります。事業や社会、そして多様な専門性を持つ研究者・技術者同士の信頼と対話を通じて、予測困難な未来を読み解く努力を続けます。
かつて日本語ワープロの実用化によって日本語がデジタル情報として世界中に流通し処理される基盤が築かれたように、私たちは電力・鉄道・水道・道路・自動車などのインフラや、ものを生み出す人の行動、日常生活をデータとして分析し、自然の摂理や人の思考に学びながら、より良い社会の姿を描く土台をつくります。
誰もが安心できる環境で、高い志と自律性を持ちながら、東芝総合研究所は、よりよい技術を生み出し続けます。