ニュースリリース

ランディス・ギア社が北欧初の周波数調整用蓄電池システムを受注

2015年06月23日

 当社のグループ会社であるランディス・ギア社(以下、L+G社)は、フィンランドの大手電気事業者であるヘレン社(HELEN社)向けに、北欧初となる周波数調整用の大型蓄電池システムを受注しました。2016年春に運転が開始される予定です。

 今回の受注は、約1万回以上の充放電が可能な長寿命、高い安全性、低温動作など当社製リチウムイオン二次電池「SCiB™」が持つ優れた特性に加え、イタリアの送電会社テルナ社の関連会社テルナ・ストレージや英国シェフィールド大学など欧州における納入実績が評価され受注に至りました。
 本件は世界30か国以上で営業実績を持つL+G社の販売網を活用して受注活動を行い、当社の欧州現地法人である東芝電力流通システム欧州社がシステムの構築を担当します。

 再生可能エネルギーの導入が進むフィンランドをはじめとする北欧諸国では、既に周波数調整市場における電力取引が開始されており、出力変動に対する反応が迅速で、細やかな調整を頻繁に行うことができる蓄電池システムの需要が高まっています。

 当社グループは、今後も電力供給の安定化を通じた再生可能エネルギーの導入促進に貢献すべく、大規模蓄電池システムの普及拡大に向け、グローバルに事業を展開していきます。

発電所の運転計画や需要予想のズレ、再生可能エネルギーの出力変動への対応を行う、数秒から数分といった短時間の予備用電力を確保する市場。

 

受注した蓄電池システムの概要

1.定  格
  1.2MW‐0.6MWh

2.主要機器
  系統連系用変圧器、蓄電池用パワーコンディショナー、蓄電池盤、蓄電池モジュール(SCiB™)

3.設置場所
  フィンランド ヘルシンキ市カラサタマ地区

蓄電池システム(他社への納入事例)

 

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