ニュースリリース

ケニア電力電灯会社から配電用変圧器を受注

2016年04月20日

 当社のインド現地法人である東芝電力流通システム・インド社(以下、TTDI)は、ケニアの送配電会社であるケニア電力電灯会社(Kenya Power & Lighting Co.,、以下、KPLC)から、配電用変圧器を約8,000台受注しました。受注金額は34百万米ドル(約40億円)です。

 今回受注したのは、各発電所と首都ナイロビ近郊および第二の都市モンバサ近郊の最終需要地を結ぶ送変電網における配電用変圧器です。3年間の期間供給契約に基づき、2016年6月から納入を開始します。TTDIは、2015年9月に約4,000台の配電用変圧器をKPLCから受注しており、2016年3月に納入を完了しました。安定した品質の製品を短期間で納入できた実績により、TTDIの製造能力と製品の品質が評価され、今回の受注に至りました。

 現在、ケニアでは経済成長によって急激に電力需要が拡大している一方、送配電網の整備が遅れており、電力普及率は20%に満たないとされています。KPLCでは、2030年までに電力普及率を70%にすることを目標として配電設備導入を行っており、今回の契約もこの取り組みのひとつとして位置付けられています。

 当社は、2013年にインドの配電変圧器メーカー最大手であるヴィジャイエレクトリカル社の電力・配電用変圧器および開閉装置事業を買収し、TTDIを設立しました。設立以降、TTDIは当社の品質管理手法を導入するとともに、高圧用変圧器やガス絶縁開閉装置(GIS)、鉄道システム向け変圧器など高品質かつコスト競争力のある製品を展開しています。また、TTDIは低負荷運転時の損失低減性能に優れたアモルファス金属を使用した配電用変圧器で世界第二位のシェアを維持するなど、環境に配慮した高効率製品の開発製造にも注力しています。

 当社グループは、今後も新興国における電力供給の安定化と低炭素社会の実現に貢献するとともに、送配電事業において顧客満足度の高い製品を提供し、同事業で着実な収益を目指します。

受注概要

受注製品 11kV/400V並びに33kV/400V級の配電用変圧器
受注台数 約8,000台
納入期間 2016年6月から2019年3月