研究開発
カーボンニュートラルに貢献する新技術
次世代の水素社会実現に向けた研究開発を行っています。また水素を「つくる」「ためる」「つかう」各フェーズにおける経済性向上に取り組んでいます。
固体酸化物形電解セルSOEC※1の研究
東芝では水素発生電極用のオリジナル材料を開発することにより高い水素製造効率を達成しています。
また、水素および酸素極構造および電極/電解質界面構造を制御することで、劣化率の低減、長寿命化に成功しました。
※1 SOEC:Solid Oxide Electrolysis Cell
本研究は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託業務「水素利用等先導研究開発事業/高効率水素製造技術の研究/高温水蒸気電解システムの研究」(2014~2017年度)および「水素利用等先導研究開発事業/水電解水素製造技術高度化のための基盤技術研究開発/高温水蒸気電解技術の研究開発」 (2018~)で実施しました。
固体高分子形電解セルPEMEC※2の研究
東芝ではPEM電解装置向けに独自の交互積層触媒構造ACLS※3を開発し、物質拡散性の向上により希少な貴金属を大幅に減らすことに成功しました。
※2 PEMEC:Polymer Electrolyte Membrane Electrolysis Cell
※3 ACLS:Alternating Catalyst Layer Structure
●ACLSの製造プロセス
●ACLSの性能
貴金属であるイリジウムを従来の1/10に低減しました。
水素製造装置の低コスト化を可能にし、水素社会の実現に貢献します。