「Koboパーク宮城」に自立型水素エネルギー供給システム「H2One™」が採用

ニュースリリース

水素エネルギー

2017年10月30日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 当社は、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地である「Koboパーク宮城」(宮城野原公園総合運動場内)内に設置する自立型水素エネルギー供給システム「H2One™」を宮城県から受注しました。11月に着工し、2018年3月に運転が開始される予定です。

 「H2One™」は、当社独自の水素エネルギーマネジメントシステム「H2EMS™」により、再生可能エネルギーと水素を活用して、電力を安定的に供給できるCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システムです。このたび受注したシステムは、太陽光発電、蓄電池、水素製造装置、水素吸蔵合金タンク、純水素燃料電池等により構成されます。水素を低圧で大量に吸収・放出できる水素吸蔵合金を利用した水素タンクを採用することにより、構成機器をコンテナ1台に格納でき、省スペース化を図るとともに施工期間も1/3に短縮可能にしました。

 本システムにより、平常時には球場入口に設置予定の電子表示板等に電源を供給します。災害時には、地域ラジオ局「Rakuten. FM TOHOKU」が災害情報を発信するための電力供給等に使われる予定です。

 宮城県は、2015年に「みやぎ水素エネルギー利活用推進ビジョン」を策定し、災害対応能力の強化、環境負荷の低減、産業振興での効果が期待できる水素エネルギーの利活用推進に向けた取り組みを積極的に進めています。今回、当社製「H2One™」が再生可能エネルギー由来のCO2フリー水素を活用し、災害時にライフラインが寸断された場合でも自立的に発電できる点が評価され受注に至りました。

 「H2One™」は、災害時のBCP対策のほか、再生可能エネルギーの出力変動調整における水素利用の研究やビルの省エネルギー化など様々な用途での活用が広がっています。当社は今後も、設置面積が限られる高層マンションやホテル、コンビニエンスストア等へのニーズにも対応し、CO2を排出しないクリーンな水素社会の実現に貢献していきます。

注 事業継続計画 Business Continuity Plan の略。

「Koboパーク宮城」向け「H2One™」のイメージ図

「Koboパーク宮城」向け「H2One™」のイメージ図
「Koboパーク宮城」向け「H2One™」のイメージ図

以上

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