福島県あづま総合運動公園向けの純水素燃料電池システム「H2Rex™」を受注

― 福島生まれの再エネ由来水素と福島でつくる燃料電池でクリーンな電力を供給 ―

ニュースリリース

水素エネルギー

受注・納入

2019年9月30日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 当社は、福島県からあづま総合運動公園に設置予定の純水素燃料電池システム「H2Rex™」を受注しました。本システムは、当社などが福島県浪江町で建設中の再生可能エネルギーを利用した世界最大級となる水素製造装置を備えた水素製造プロジェクト「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で製造した水素を用いて発電を行います。運転開始は2020年4月の予定です。

 純水素燃料電池システム「H2Rex™」は、水素を燃料として発電時にCO2を発生させないコージェネレーションシステムで、約5分という短時間で発電を開始することが可能です。あづま総合運動公園向けのシステムは、当社ラインアップにおける最大の定格100kW機で、製造は福島市内にある当社グループの北芝電機株式会社で行います。今回、同公園内の体育館横に設置し、発電された電力は照明や空調など体育館の電力の一部として供給され、発電の過程で発生する熱はお湯として有効活用されます。

 今回、あづま総合運動公園向けに受注した100kW機は、効率や寿命性等の性能を維持しつつ設計の最適化を行い、従来機に比べ重量30%、容積で40%低減を実現しました。また、本システムは100kW単位で設備容量が増減可能なモジュール設計を採用しており、顧客ニーズにあわせ、MW級まで柔軟に拡張することが可能です。

 当社はこれまで「H2Rex™」を、川崎市殿町キングスカイフロント地区の東急REIホテルや山口県周南市地方卸売市場など向けに納入しており、700W、3.5kW, 100kWの3ラインアップ合わせて100台以上の納入実績を有しています。

 当社は今後も、水素の製造から利活用まで様々な水素関連技術の開発を進め、水素エネルギー導入拡大に貢献していきます。

純水素燃料電池システム「H2Rex™」のイメージ

「H2Rex™」イメージ

製品概要

あづま総合運動公園向け100kW 機

発電効率:50%LHV以上
サイズ(mm):H2500×W2900×D2000
設置スペース:14.5m2
重量:6トン 

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