ニュースリリース

東急建設向け自立型水素エネルギー供給システム「H2One™」を受注

2017年06月20日

 当社は、東急建設株式会社(以下、東急建設)から、自立型水素エネルギー供給システム「H2One™」をこのたび受注しました。本システムは、神奈川県相模原市にある東急建設の技術研究所に導入され、今年中に運転を開始する予定です。東急建設は、現在、実質的なエネルギー消費量をゼロにする同社の「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル」のモデルとして、同技術研究所オフィス棟の改修を進めており、当社の「H2One™」はその一環として導入されます。「H2One™」がビルの省エネルギー化・再生可能エネルギーを活用する用途で導入される初の事例となります。

 今回導入される「H2One™」は、東急建設の技術研究所に既設の太陽光発電と水を使って、水素を製造します。製造した水素は水素貯蔵タンクに貯蔵され、必要なときに貯蔵した水素を原料に純水素燃料電池で電気を発生させ、研究所内の電気系統に連携して使用されます。また燃料電池の運転時に発生する熱は温水としてオフィス棟地下の蓄熱槽に貯蔵され、棟内の空調設備の温熱源として使用される予定です。

 「H2One™」は、再生可能エネルギーと水素を活用して電力を自給自足できるシステムとしてだけでなく、災害時のBCP対策や、再生可能エネルギーの出力変動調整における水素利用の研究など、様々な用途で導入されています。

 当社は引き続き、多様なニーズに対応する「H2One™」を展開し、それぞれのシーンでエネルギーを効率的に使用することのできる水素ソリューションを提供することで、CO2を排出しないクリーンな水素社会の実現に貢献していきます。

BCP:Business Continuity Plan 事業継続計画
自立型水素エネルギー供給システム H2One™