平成30年度省エネ大賞の受賞について

[2019年02月04日]

「平成30年度省エネ大賞」製品・ビジネス部門において、東芝キヤリア株式会社が「経済産業大臣賞(製品(業務)分野)」を、東芝ライテック株式会社が「省エネルギーセンター会長賞」を、また省エネ事例部門において株式会社ジャパンセミコンダクター・大分事業所が「省エネルギーセンター会長賞」を、それぞれ受賞しました。

省エネ大賞は一般財団法人省エネルギーセンターが経済産業省の後援を受け、省エネ意識の拡大、省エネ製品の普及などによる省エネ型社会の構築への貢献を目的に、事業者や事業場などにおいて実施した省エネの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するものです。
東芝グループの受賞は、平成23年度以降、8年連続の受賞となります。

東芝グループは今後も、持続可能な社会の実現に向け、事業経営と環境経営の一体化を通じて、製品・サービスとモノづくりの両面から環境負荷低減を進めてまいります。

省エネ大賞受賞テーマ

■東芝キヤリア株式会社『スポット・ゾーン空調システムFLEXAIR』

表彰:
製品・ビジネスモデル部門 経済産業大臣賞(製品(業務)分野)
概要:
倉庫・展示場・工場に代表される大空間における空調には、省エネ性能とともに設置上の制約や環境改善効果などからの課題があり、これらに対応した高効率な製品が求められていました。このため当社では“優れた省エネ性能を持ちながら必要ゾーン毎に高速気流制御により適切な空調環境が作れ”また“設置場所の柱や壁面を効果的に活用でき”かつ“ダクトなどのない設置箇所変更にフレキシブルに対応ができる”という製品の開発に取り組み、スポット・ゾーン空調システム「FLEXAIR」として完成させました。作業現場などで多く用いられている床置直吹タイプと比べると、例えば、60m×40m空間における必要冷房能力300KW程度の場合、通年エネルギー消費効率(APF)は4.86となり、期間消費電力量は26%の省エネルギーとなる製品です。

■東芝ライテック株式会社『高効率高天井用LED照明器具』

表彰:
製品・ビジネスモデル部門 省エネルギーセンター会長賞
概要:
本製品は、高い省エネ性と建築物への重量負荷低減を可能とした、軽量・高効率の高天井用照明器具です。HIDランプの高天井器具は、アリーナ・工場などの大規模空間で用いられてきましたが、消費効率が悪いためLED照明化への期待が高まっており、減災観点からは質量低減が望まれていました。本製品は、器具構造の5つの基本要素(光源、光学、回路、放熱、構造)の機能配分について見直し、①LED素子の実装設計、器具の放熱設計の最適設計などによる高効率化、②放熱器のアルミ板金加工、③筐体フレームレス化など、全体構造の合理化による軽量化を図りました。これらの技術開発の結果、400W形水銀ランプ器具相当の明るさで消費効率181.2lm/Wを達成し、400W形メタルハライドランプ器具相当の明るさで、2.6kgの軽量化(従来比6割減)の製品としました。

■株式会社ジャパンセミコンダクター『大分事業所クリーンルーム環境最適化による省エネ活動』

表彰:
省エネ事例部門 省エネルギーセンター会長賞
概要:
本事例は、集積回路製造事業所におけるクリーンルームを中心とした省エネ取り組みです。当事業所では、これまで継続的な省エネ活動を実施してきましたが近年、動力及び製造分野での運用や設備改善による省エネ対策などは枯渇してきている状況にありました。このため今回、クリーンルーム環境WGを新たに発足させ技術・品質への影響を最大限に留意しつつ、クリーンルーム室圧低減、外気処理機温度低減、及び事業所全体の照明LED化などに総力で取り組みました。この活動の結果、当事業所では年間173kL(原油換算)の省エネルギーを達成することができました。今後この成果に基づき他事業所の同様プロセスに本取り組みを展開していく予定としています。
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