「第23回東芝グループ環境展」実施報告

8月28日~29日、東芝ビル39階で開催しました『第23回東芝グループ環境展』におきましては、多くのお客さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。おかげさまを持ちまして、盛況のうちに終了することができました。この場をお借りしまして、みなさまに御礼申し上げます。皆さまからいただきました貴重なご意見を参考に、期待に応えられるよう今後も尽力して参りたいと思います。

[2014年8月29日]

8月28日、29日の2日間、浜松町の東芝本社ビル39階にて「第23回東芝グループ環境展」を開催し、約3,000人のお客様にご来場いただきました。今年は事業経営と環境経営の一体化をテーマに、事業セグメントごとに製品・サービスやモノづくりにおける環境配慮などを紹介するとともに、環境経営コンセプト「T-COMPASS」や環境一斉アクション、生物多様性保全の取り組みなど62のテーマについて、パネルや実物の展示で紹介しました。

展示概要

「全体方針/施策」「電力・社会インフラ」「水素社会」「コミュニティ・ソリューション」「ライフスタイル」「ヘルスケア」「電子デバイス」「クラウド・ソリューション」「生物多様性保全/コミュニケーション」と大きく9つのカテゴリーに分けて紹介しました。
また、昨年より導入している環境経営コンセプト「T-COMPASS」では対応すべき環境課題として、「資源消費の最小化(Natural resource)」、「エネルギー・気候変動問題への対応(Energy)」、「水資源消費の最小化(Water)」、「化学物質リスクの最小化(Substance)」を掲げていますが、個々の取り組みがこれらのどの課題に対して貢献しているのかをわかりやすくパネルに表記しました。さらに、各事業セグメントの展示コーナーの冒頭でグループCEO(事業分担役員)の写真と環境メッセージを展示し、事業経営と環境経営の一体化を示しました。

全体方針/施策

当社の環境ビジョン「環境ビジョン2050」や具体的な活動項目である「第5次環境アクションプラン」の進捗をはじめ、環境経営コンセプト「T-COMPASS」などを紹介しました。また、今年6月5日に川崎スマートコミュニティセンターで開催した「東芝グループ環境一斉アクショ2014 環境デーイベント」の様子を、大画面テレビを使って映像で紹介しました。

電力・社会インフラ

石炭火力発電所のCO2排出を抑制する技術などを説明したほか、黒潮を利用した世界初の海流発電である水中浮遊式海流発電システムの取り組みをタービンの1/50模型や図で説明しました。小型・軽量化で省資源を実現した海外向け紙幣整理機は、実物を展示して小型化をアピール、紙幣と同じサイズの紙を使用して実際に動かして紹介しました。

水素社会

3Dプリンタで作った模型を使って、水素社会の実現に向けた当社の取り組みを表現しました。

コミュニティ・ソリューション

空調省エネ制御システムや画像センサ応用照明・空調制御を、実物の画像人感センサと人物検知イメージ画像を用いて「スマートBEMS」として紹介し、空調動力や電灯電力が削減できることをアピールしました。また、エレベーター上部の巻上機などで使用されているレアアース磁石から高純度レアアース金属を回収する技術をPRしました。

ライフスタイル

先日発表したばかりの冷蔵庫の実物と断熱材として使用しているウレタンを置き、ウレタンの厚みを薄くして寸法を変えずに庫内の容積を増やしたことをわかりやすく説明しました。また、「PM2.5」に対応した家庭用エアコンを紹介しました。

ヘルスケア

医療機器の企画・開発段階から製造・搬入・据付・使用・中古品の再整備までの一連の活動をそれぞれパネルで紹介しました。設置面積を大幅に削減したCT「Aquilion PRIME」は、模型を使って従来品との設置面積の差をわかりやすく訴求しました。

電子デバイス

四日市工場で製造プロセスを見直し、化学物質を1.2万t/年削減したことや、フッ化カルシウム回収設備を導入し、フッ素含有排水(中濃度)から高純度蛍石を回収し、廃棄物を削減したことなどを紹介しました。

クラウド・ソリューション

NANDフラッシュメモリを使用した「フラッシュアレイストレージ」と大容量HDDのハイブリッド構成で消費電力やラックスペースの大幅な削減を実現した当社ストレージシステムをはじめ、省エネ・省資源に貢献しながら業務効率の向上を実現する人財育成・教育ソリューション、モバイルコンテンツ管理クラウド等を展示しました。

生物多様性保全/コミュニケーション

姫路半導体工場における兵庫県絶滅危惧種の淡水魚「カワバタモロコ」の飼育・保護活動や、横浜事業所による地域小学校へのビオトープ整備支援、タイ製造工場での環境保全活動等、当社事業場や海外現法での生物多様性保全活動・環境コミュニケーション活動を紹介しました。

約60の環境活動アイテムを展示、約3,000人のお客様にご来場いただきました。

「第23回東芝グループ環境展」の写真
「第23回東芝グループ環境展」の写真
「第23回東芝グループ環境展」の写真
「第23回東芝グループ環境展」の写真
「第23回東芝グループ環境展」の写真

「海外向け紙幣整理機」の写真
海外向け紙幣整理機

「CT装置 Aquilion PRIME」の写真
CT装置 Aquilion PRIME

「PM2.5対応家庭用エアコン」の写真
PM2.5対応家庭用エアコン

「フラッシュアイストレージ」の写真
フラッシュアイストレージ

環境レポート2014発行

環境展に合わせ、8月28日に「環境レポート2014」を発行し、会場にてプレス向け説明会を行うとともに、環境ウェブサイトにてPDFを公開しました。第5次環境アクションプランの進捗状況、環境経営コンセプト「T-COMPASS」の特長や生物多様性保全への取り組みを報告しているほか、4月から6月5日の世界環境デーまで世界各地で行われた環境活動「東芝グループ環境一斉アクション」や、製品や工場での地球温暖化防止、資源有効活用、化学物質管理などの取り組みを紹介しています。

東芝は今後も当社グループの環境経営に対する理解を深めていいただく場を提供していく予定です。

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