集合住宅向け家庭用燃料電池「エネファーム」を初出荷

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水素エネルギー

新製品・サービス

2015年10月15日

東芝燃料電池システム株式会社

東芝燃料電池システム株式会社(以下、当社)は、山口合同ガス株式会社向けに都市ガス用の集合住宅向けエネファームの出荷を開始しました。初回出荷の24台を含め、2016年1月までに、株式会社アカマツ興産が建設を進めている山口県宇部市の集合住宅「アーデント神原IBUKI」の全戸(合計54台)に設置を予定しています。

当社は、2009年に戸建住宅向け家庭用燃料電池「エネファーム」の商用販売を開始し、これまで業界に先駆けた新機能を搭載した製品を送り出し、累計約69,000台注1を出荷してきました。当社は、市場のニーズに応え、集合住宅向けエネファームの開発にも取り組んできており、この度、当社として初めて集合住宅向けに出荷しました。

「エネファーム」は、都市ガスなどから水素を取り出し空気中の酸素と反応させて発電し、同時に発生する熱でお湯も沸かして利用するので効率的に省エネを実現でき、商用化が始まって7年目を迎える今日、着実に全国のご家庭で普及が進んでおり、業界の累計で約13万台注2が販売されています。

当社の集合住宅向けエネファームは、業界一のコンパクト性注3を誇り、最小で1.2m2のスペースに収納が可能な他、戸建住宅向け製品で実現した世界最高水準注4の総合効率95%や、業界トップ注5の耐久性8万時間、業界で初めて採用した停電時も運転を継続する自立運転機能も備えています。

当社は今後とも、更なる小型化や市場のニーズに応えた機能の開発に取り組み、様々なラインアップの商品を提供していきます。また、戸建住宅向けに加え、今後増加が見込まれる集合住宅向けエネファームの販売にも積極的に取り組み、「エネルギーを無駄にしない」との強い思いのもと、小型で高効率なエネファームの家庭への普及に向けて総力をあげて取り組んでいきます。

新製品の主な特長

業界トップ注3のコンパクトな設置面積
パイプシャフト面積を最小ケースで1.2m2に収めることが可能となります。

総合効率No.1
世界最高水準注4の熱利用を含めた総合効率95%注6を実現しています。これにより、導入前に比べて、年間のCO排出量を約1.6トン削減注7します。

静粛性No.1
騒音37dB(A)以下の業界トップレベル注8を実現しています。

高耐久性と最適運転
業界トップ注5の8万時間運転を実現し、連続運転やDSS注9運転に対しても安心して10年間ご使用が可能な機器設計となっています。

都市ガスにもLPガスにも対応
業界唯一注10都市ガスとLPガスの両燃料に同一機種で対応しており、エネファームの広域普及を可能にしています。

納入システムの主な仕様

製品名 集合住宅向け家庭用燃料電池(エネファーム)
定格出力(W) 700
発電効率(%、LHV注11 都市ガス(13A);38.5、LPガス;37.5
総合効率(%、LHV注11 都市ガス(13A);95、LPガス;94
燃料 都市ガス/LPガス
騒音(dB(A)) 37以下
運転制御 学習運転モード/負荷追従運転モード
貯湯容量(リットル) 200
外形寸法(幅×奥行×高さ、mm) 燃料電池発電ユニット;1,017×332×1,289
貯湯ユニット;750×440×1,829
乾燥重量(kg) 燃料電池発電ユニット;110
貯湯ユニット;98
メンテナンス 定期点検は3.5年に1回(運転中に30分程度の作業)
  • 注1 2015年9月末時点
  • 注2 2015年6月末、コージェネ財団ホームページより
  • 注3 2015年9月末現在、当社調べ
  • 注4 2015年9月末現在、当社調べ
  • 注5 2015年9月末現在、当社調べ
  • 注6 2015年9月末現在、当社調べ。都市ガスの場合。
  • 注7 2015年9月末現在、当社調べ
  • 注8 2015年9月末現在、当社調べ
  • 注9 Daily Start and Stop
  • 注10 2015年9月末現在、当社調べ
  • 注11 低位発熱量基準。低位発熱量=高位発熱量?水蒸気の凝縮潜熱×水蒸気量。

製品外観

パイプシャフト外観
パイプシャフト外観

製品設置外観
製品設置外観

以上

ニュースリリースに掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝エネルギーシステムズ株式会社に関するお問い合わせをご覧下さい。

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