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強い思いで未来を描き、
未来を創る。

佐田 豊 研究開発センター 所長

研究開発センターの役割

日本初の白熱灯に始まり、日本語ワードプロセッサ、NANDフラッシュメモリ、DVDプレイヤーなど、東芝は幾つもの世界初・日本初の製品やサービスを生み出してきた会社です。その歴史の中で研究所の果たしてきた役割は大きく、現在でも、社会やお客様の将来を見据えて、新しい事業や製品・サービスを構想し、そこに必要とされる技術を生み出してイノベーションを起こすことが私たち研究開発センターの最も重要なミッションとなっています。研究開発だけではイノベーションは完結しません。アイデアを具体化して社会に実装し、価値あるものとして創りあげるまでが、私たちの役割です。そのために潜在的なお客様やパートナー、事業部門と議論や試作を重ね、時には新しい会社を立ち上げて事業化を実現することもあります。
同時に、自分たちの先端技術や知識によって東芝グループの事業の成長や課題解決に貢献していくことも期待されています。先端的な人工知能技術で、工場の大幅な生産歩留改善を果たすなど、現場に入り込み、自らの眼で課題を発見し解決していくような機動力がこれからの研究開発には求められています。また、日々のこのような研究活動を通して、東芝グループ、ひいては日本の産業を担える技術人材を育成することも、私たちの役割の一つです。

様々な研究領域への挑戦

研究開発センターの主な技術領域は、情報通信プラットフォーム、知能化システム(ロボティクス、機械力学技術を含む)、電子デバイス、ナノ材料の4つの領域と、サイバーセキュリティ技術、フロンティア研究に分類されます。私たちの研究には原則、技術領域の制約はありません。フロンティア研究部門では、量子計算機、遺伝子工学・精密医療など、東芝の現在の事業とは関わりのない先端技術の将来性を見据えた研究にも取り組んでいます。
2018年11月に発表した東芝Nextプランで、東芝はサイバー・フィジカル・システム(CPS)で社会課題の解決を目指すと宣言しました。東芝が得意としてきたパワーエレクトロニクス、二次電池、ビルファシリティ、鉄道システムなどの強いコンポーネント技術、あるいはこれらの制御システムなどフィジカルな製品と、これらの製品が生み出す大量のデータの解析やSystem of Systems、すなわち複数のシステムを繋ぐことで新たなサービスを創出していくことが、東芝のCPSです。二次電池SCiB™、SiCやGaN等の高性能パワーモジュール、センサー、ロボット、AI、精密医療、新世代太陽電池など、私たち研究開発センターが生み出し、更なる高性能化・高度化に取り組む製品・サービスや技術で、東芝のCPSの実現に貢献していきます。

佐田 豊

オープン・リサーチ&イノベーション

東芝がCPSに取り組む目的は二つあると考えています。一つは、複雑化する社会課題をCPSによって解決するため、もう一つは、お客様の課題に細やかに応えるためです。研究開発センターが取り組むCPS関連技術はたくさんありますが、複雑な課題を抱える社会は地球規模では一つです。私たちは将来の社会を皆でみつめ、社内外含めて相互に対話と理解をしながらソリューションを創り上げていくことが大事だと考えています。また、サイバーで価値を生むポイントは社会やお客様のデータそのものであり、社会やお客様の現場に入り込み課題とその対応を考えていく、そこに自分たちの技術を創りこむことが大切です。
将来を構想し研究テーマを設定する、先端技術の研究、その社会実装・実証、それぞれのステージを自分たちだけでやるのではなく、大学、公的研究機関、ベンチャーを含むパートナー企業、お客様と一緒に議論をし、創り上げていくこと、これがオープン・リサーチ&イノベーションです。共創パートナーにこの人と一緒に仕事をしたい、この技術を使いたい、と思わせる魅力を日々磨き続けています。

求められる研究者

研究開発センターの研究者に共通して求められる資質は、新しいことを生み出すこと、何かを成し遂げることに対する思いの強さ、情熱だと考えています。学校の科目とは異なり、研究開発センターでは、誰も解いたことのない問題を解決し、他を寄せ付けない技術革新を起こすことが期待されます。そのためには、強い思い、熱い情熱を持ち続けることがとても大切です。
研究開発センターには、一人で研究に没頭するのが好きな人、とにかくプログラミングが好きな人、歩き回っていろいろな人と話し合いアイデアを練り上げるのが得意な人など、様々な研究者・技術者がいます。年齢や性別、国籍はもちろん、多様な価値観をもつメンバーが集まり、互いに刺激しあいながらアイデアや技術を高めていく、私たちはそんな研究所を目指しています。
自分の得意なこと、自分の価値観は、周囲の人と触れ合うことで定まっていくこともあります。何かを成し遂げたいと強く思う方はぜひ研究開発センターに来てください。同じ思いを持つ仲間たちと、思いを発揮できる機会が、ここにあります。

佐田 豊