日本下水道事業団 新技術Ⅰ類の選定内容

本技術は、2025年3月に日本下水道事業団(以下、JS)の新技術導入制度に基づき、
新技術Ⅰ類に「回転繊維体を⽤いたOD法向け前処理技術」という技術名称で選定されました。

日本下水道事業団 新技術Ⅰ類の選定内容

本技術は、2025年3月に日本下水道事業団(以下、JS)の新技術導入制度に基づき、新技術Ⅰ類に「回転繊維体を⽤いたOD法向け前処理技術」という技術名称で選定されました。

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日本下水道事業団 新技術Ⅰ類の選定内容

本技術を導入した
OD法の処理フローと技術範囲

導入対象と適用条件

OD法(PODも含む)または高度処理OD法を使用する下水処理場(規模は問わない)に適用できます。本技術の適用条件は以下の通りとなります。

流入水質 家庭汚水を主体とした都市下水
流入水温※ 13℃以上(月間平均水温の年間最低値)
OD槽流入BOD/N比 負荷低減後のOD槽へ流入するBOD/N比が3.0以上(高度処理OD法へ適用する場合)
FSの実施 事前にFSを実施し、導入効果(能力増強効果および経済性)を確認する
流入水質 家庭汚水を主体とした都市下水
流入水温※ 13℃以上(月間平均水温の年間最低値)
OD槽流入BOD/N比 負荷低減後のOD槽へ流入するBOD/N比が3.0以上(高度処理OD法へ適用する場合)
FSの実施 事前にFSを実施し、導入効果(能力増強効果および経済性)を確認する


※水温が13℃未満の場合は実規模実証試験により性能確認の上、適用を検討します。

性能

流入下水の月間平均水温の年間最低値に応じます。

(1)本技術のBOD低減率

BODの低減率
水温が16℃以上の場合 48%
水温が13~16℃未満の場合 45%
BODの低減率
水温が16℃以上の場合 48%
水温が13~16℃未満の場合 45%

(2)水処理システム(本技術+OD法)の性能

本技術を用いた水処理システムの性能は以下の通りとなります。

システム全体(本技術+OD法)
能力増強性能※ 水温が16~20℃の場合:150~190%
水温が13~16℃未満の場合:110~120%
省エネ性能※ 従来技術比20%削減
汚泥発生率 水温が16℃以上の場合:0.57
水温が13~16℃未満の場合:0.65
システム全体(本技術+OD法)
能力増強性能※ 水温が16~20℃の場合:150~190%
水温が13~16℃未満の場合:110~120%
省エネ性能※ 従来技術比20%削減
汚泥発生率 水温が16℃以上の場合:0.57
水温が13~16℃未満の場合:0.65


※試算値であり、条件により数値が異なります。

経済性
ライフサイクルコストの縮減

OD槽の増設不要による建設コスト減、省エネ・汚泥発生率低減による維持管理コスト減により、ライフサイクルコストを最大22%程度縮減します。

JSとの共同研究の詳細について:共同研究のご紹介 | 社会システム事業 | 東芝

外部サイト:JS新技術Ⅰ類に3技術を選定 ― 温室効果ガスの削減、ダウンサイジング、低コスト化を可能とした処理技術 ―(日本下水道事業団) (PDF形式)(0Bytes)
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