オゾン発生装置
概要
オゾンは、その強力な酸化力により、脱色・脱臭・ウィルスや微生物の不活化、有機物や無機物の酸化の目的で、水処理分野における高度処理に利用されています。
オゾン発生装置は、内部に多数の放電管が装着されており、そこに原料となる乾燥空気または酸素を流し、高電圧をかけることで放電によりオゾンを発生させます。
東芝の新型オゾン発生装置TGOGS™シリーズは、小口径放電管を採用し、高濃度化、高効率化、省スペース化を実現しました。
放電管には、耐熱耐電圧ガラスと耐腐食性ステンレス被膜を採用することで、高い信頼性を獲得しています。
東芝は国内外で100機場以上の豊富な納入実績があります。
特長
高信頼性放電管
ガラス内面にステンレス電極をスパッタした放電管を採用し、耐オゾン性はもちろん放電でオゾンと同時に生成する窒素酸化物に対しても、高い耐食性を実現しています。
高効率
オゾン発生効率は放電空隙の寸法精度と冷却効率に影響されます。放電管の小口径化により寸法精度と冷却効果を向上させ、高いオゾン発生効率を実現しています。
空気原料
空気中の酸素から、放電でオゾンを発生させます。原料空気中の露点が高くなると、窒素酸化物が生じ、オゾン生成を妨げます。東芝の空気冷却乾燥装置では高乾燥空気(露点:-60℃以下)を 製造できるため、オゾンを効率良く安定して供給できます。定格オゾン濃度は40g/Nm³です。
酸素原料
液体酸素または酸素ガスを利用してオゾンを発生させます。空気原料と比較して高濃度のオゾンを発生することができます。定格オゾン濃度は150g/Nm³です。
システム構成
処理対象や処理能力にあわせた、柔軟なシステム構成が可能です。
原料ガス供給装置・冷却装置・排オゾン分解装置の機器構成や反応設備の形態は、処理対象・処理能力・設置場所の条件などにより異なります。
東芝は、これらの多彩な条件を考慮し、信頼性・経済性・保守性に優れたオゾン処理システムを提供します。
空気原料オゾン処理システムの場合(一例)
機器配置
電気設備はもちろん、原料ガス・冷却水・オゾン含有ガスの配管計画、維持管理の容易性、作業環境の安全性、設置スペースの有効利用を総括的に判断し、適切な機器配置を提案します。
監視制御
豊富な実績を通して培われた先進の電気・計装技術により、適切な監視制御システムを提案します。
ラインナップ
TGOGS™シリーズ一覧
据置タイプ(~30kg/h)
高調波を抑制した高周波電源装置と、オゾン発生器を単独に設置するタイプです。ユニットタイプ(~5kg/h)
空気冷却乾燥装置・オゾン発生器・電源装置・操作盤を共通ベースに組み込むことによりコンパクト化しました。
<定格オゾン濃度>
空気原料:40g/m³ (Normal)(※)
酸素原料:150g/m³ (Normal)(※)
- ※ m³(Normal)は、標準状態に換算したときの体積です。標準状態とは、0℃、1気圧の状態をいいます。
- ※ オゾン発生量・濃度は、上述以外も対応可能です。詳しくは担当窓口までご相談下さい。
- ※ TGOGS(Toshiba Green Ozone Generators)は東芝の商標です。