事業概要
水と環境のスマートソリューションを目指して
人口増加、工業の発展、生活レベル向上などで発生する水不足や水質汚染。世界で発生している水の問題は、地域や国を越えて地球規模での対応が必要になりつつあります。
一方、日本では、人口減少による水需要の低下、ベテラン技術者の大量退職、老朽化施設の更新需要増加、震災による危機回避やリスク管理レベルの意識向上、市町村統合による事業効率化など、社会情勢の変化により新しい解決方法が求められています。
長年、日本の上下水道インフラ整備に携わってきた東芝は、計画から運営までを事業範囲として、さまざまな水・環境課題の解決に総合的な技術力で取り組んできました。
これからも東芝は、地域・文化・環境といった多様性に応じて、様々な技術を組み合わせたトータルソリューションを提供することで、持続可能な水循環システムの確立と環境先進コミュニティの創出に貢献していきます。
東芝の水・環境ビジネスへの取り組み
東芝の水・環境ビジネスへの取り組みは、社会基盤として上下水道施設の普及が急速に図られた1960年代に、ポンプ用電動機、電動機起動設備、可変速制御設備、受変電設備を納入することから始まりました。1965年には東京都水道局利根川系ポンプ場向けに横型上下水道用として国内最大規模の4,200kW三相誘導電動機を納入し、1966年には代表的なセンサのひとつである電磁流量計を開発して販売を始めています。
このように、東芝の水・環境システム事業は重電技術と監視制御・計装技術をベースにしながら、社会の新たなニーズに合わせて再生可能エネルギー技術、O&M技術などを取り込んで50年にわたり事業領域を拡大してきました。
三相誘導電動機
電磁流量計
東芝のコアテクノロジー
東芝は、基礎研究開発、応用研究開発、新製品開発の3階層を通じて、広い範囲にわたる水・環境システムの研究開発を行い、その成果をシステムや製品、サービスに活かしています。「水」という大いなる自然からの恵みを、高度化する社会で無駄なく上手に利用するためには、今まで以上に完成度の高い技術が必要になります。
東芝は、重電分野で長年培ってきた電気・制御技術とプラント構築技術をベースに、環境負荷低減に繋がる新たな水処理技術を融合することで、トータルデザインの視点から、持続可能な水循環を構築するためのベスト・ソリューションをご提供します。
省エネルギー、省資源、省コスト。地域の事情に合わせて水を賢く効率的に扱うスマートソリューションを実現するために、東芝は技術力で課題解決に取り組んでいきます。
ソリューション体制
東芝は、研究開発から運営まで一貫した事業体制を構築して施設のライフサイクル全般にわたるお客様の良きソリューションパートナーを目指します。
国内および海外における水・環境分野のニーズに最適なソリューションとサービスをご提供することで、信頼される事業パートナーとなるよう、これからも努力を続けてまいります。