代表的な水車型式

水車には水のエネルギーの変換過程や、流れの方向および構造の相違により、種々の型式が存在します。ここでは、広く使われている代表的な型式について紹介します。


フランシス水車


水流は周方向に並ぶガイドベーンを通り、ランナに流入し、軸流方向に変わって吸出し管に流出します。低落差から高落差まで対応でき、日本国内の水車の70%を占めます。

インドネシア シグラグラ発電所納入
フランシス水車


カプラン水車


水流は周方向に並ぶガイドベーンを通り、軸流方向に変わってランナに流入します。ランナ羽根の角度を変えることができ、低落差で大流量の発電所に適用されます。

北海道電力株式会社 新忠別発電所納入
カプラン水車


バルブ水車


水流は軸流方向でガイドベーンを通り、ランナに流入します。ランナ羽根の角度を変えることができ、カプラン水車よりも低落差で大流量の発電所に適用されます。

バルブ水車


ペルトン水車


ジェット水をバケットに衝突させて回転させる水車で、ランナは気中で回転します。高落差で小流量の発電所に適用されます。

ペルトン水車


ポンプ水車


揚水発電所に適用される水車とポンプの両方の機能を持つ水車で、国内の発電所で適用されているものは殆どがフランシスポンプ水車です。電力の需給バランスによって発電、揚水を切り替えることで電力系統の安定的な運用に貢献しています。

東京電力リニューアブルパワー株式会社
神流川発電所納入
フランシスポンプ水車